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女郎蜘蛛
官能リレー小説 - 時代物

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女郎蜘蛛 8

解放された漁師達は虚ろな目をしながら口々に何かを言い始めた。
「ああ……いいよぉ……もっと擦ってくれぇ……」
「すげえ……これじゃまたすぐ出ちまいそうだぜぇ……」
「おれのちんこ……おかしくなっちまったのかぁ……?」
彼等は自分達の身に起きた異変に気付いた様子はない。
ただ快楽を求めて自ら腰を振り、糸の動きに合わせて喘いでいるだけだ。
目の前に蜘蛛の妖気を放つ少年が居るというのに認識すら出来ていないようである。
漁師達の股間を覆う糸は彼等の肉棒を刺激し続ける。彼等の性欲は収まるどころか刺激されるたびに増していく。
やがて漁師達の下半身がぶるりと震え、糸で作られた擬似的な女性器の中へ大量の精液が注ぎ込まれた。
それを確認した少年は何やら手を動かす。すると、糸の動きに変化が起こる。
褌のようなそれが激しく脈打つように蠢くと、射精したばかりの男性器が再び硬さを取り戻していくのが三人にもわかった。漁師達が再び腰を前後に動かし始める。
その様子を見て直七は絶句し、清八と六衛門は興奮する。それは二人の体に媚薬がついたからだけの理由ではない。
「おい、こんなのありか?もう復活してやがる」
「あれはよっぽど具合がいいらしいな…」
蜘蛛の糸に覆われた陰茎が刺激される様子を想像し、六衛門と清八は褌を脱ぎ捨てていた。既に射精しそうになっている。
「お前ら、何を言っているんだ!」
直七は慌てて二人を止める。
「だって、アレは人間の坊主が何らかの術でやってることだろ?人間なら話せばわかってくれる筈だ」
「あんなに良さそうなのを見てたら俺もやりたくなってきちゃったんだよ」
清八も六衛門もすっかりその気になってしまっている。
「馬鹿を言うな!俺は嫌だからな」
「でもお前の息子さんも随分元気じゃないか」
「うっ……」
確かに直七のももう我慢できないといった感じで苦しそうにしている。
「お前ら、このままだと本当に捕まって大変な目にあうぞ」
「そ、それは困るが……ちょっとだけなら……」
直七の言葉に清八が弱気になる。
「駄目だ、あの坊主に見つかったら何されるかわかったもんじゃない」
直七が必死で説得を試みるが、清八も六衛門も完全にその気になってきている。
「よし、こうなったら同時に行くぞ」
「おう」
直七の説得を諦めた二人は、なんと直七の着物を脱がそうと襲いかかった。「お、おい!?」
直七は抵抗しようとするが、その前に二人の手が着物の帯を解きにかかる。
幸いこの騒ぎに少年は気づいていない。不思議な術を使うとはいえ判断能力や察知能力はただの少年程度でしかないのだ。
「お前ら本気か!そんなに蜘蛛に襲われたいんならお前ら二人だけでやれよ!」
「もう逃げ場なんて無いだろ、穴から少しでも出れば蜘蛛の糸にやられてしまうさ」
清八が言う通りだった。上は蜘蛛の糸が広がっており、くぼみから出る…つまり上の糸との距離が縮まればすぐ捕まってしまうのだ。
地面を這っていけば上の糸には捕まらないのだが、蜘蛛の妖気をまとう少年が居る今となってはそれは襲ってくれと言っているようなものだ。

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