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女郎蜘蛛
官能リレー小説 - 時代物

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女郎蜘蛛 7

この時代にはゴム製の避妊具は存在しない。だからこそ薄い布のようでありながら放たれる液体を全て受け止めてしまう未知の素材に金の臭いを感じていた。
「なあ…あの糸を集めたらとんでもない事が出来るんじゃないか?例えば雨が降った日にあれを体に巻き付けていれば濡れなくなるかも知れない」
清八がそんなことを言い始める。
「確かに布なら軽い、畳めば小さくもなる。これはもう傘が要らなくなるぞ」
六衛門も乗り気だ。
「お前ら商売の話もいいが、まずはここから逃げるのを考えるのが先だろう…。それにその腰を振ってるあいつらも助けないとな」
直七が二人にあきれたように言う。
「そ、そうだな。あんな風に捕まりたくないもんな」
そんなことを言う二人の股間は我慢汁が放出され、濡れていた。目の前で気持ちよく腰を振る様子を見せられて発情しているのだ。
もしかしたら着物に糸が絡んだ時に何らかの媚薬らしいのが付着したのかも知れない。
(そのうちこの二人は自ら糸の中に飛び込んでいくかもな…)
直七はそう思った。
二人の動きに警戒しようとした時、突然地面が大きく揺れた。地震である。
「なんだ!?」
思わず声を上げる直七だったが、すぐにその原因を知ることになる。
地中から巨大な蜘蛛が現れたからだ。
だがそれは単なる蜘蛛ではない。先程見かけた少年が蜘蛛の形をした妖気をまとうようにしているのだ。
「漁師達を襲ったのはあの子供だったのか…」
直七は呆然とつぶやく。
少年がまとう巨大蜘蛛の妖気が蠢く。本物の蜘蛛にそっくりな動きだ。
だが、本物の蜘蛛とは違い生成した糸を生き物のように自在に動かせるようだ。
少年は吊るされている漁師達を解放した。捕らえたまま食べてしまうわけではないらしい。
だが、彼等の股間には蜘蛛の糸で出来た布がまとわりついたままだ。それはまだ怪しく蠢いており漁師達に快感を与え続けている。

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