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女郎蜘蛛
官能リレー小説 - 時代物

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女郎蜘蛛 6

三人が窪みに隠れている頃、同様の事は各地で起こっていた。それもほぼ同時に。
それも10枚の書状に書かれている者ばかりだ。密命を受けた者は必ず彼等が蜘蛛の糸に襲われる現場に居合わせている。
それにより糸の巻き添えを食らった者は8名にもなった。
何か繋がりがある、明らかにそうとしか思えない事態なのだが電話も自動車もないこの時代ではそれが発覚するのはかなり後となる。
卑猥な糸の集合体は、三人が見上げている前で次の段階へと移行する。
褌の中で男性器を包み込んだ部位はゆっくりとうねり始めた。それに合わせてぶら下がる下半身の抵抗が止む。
そして、ゆっくりと腰を前後させ始めた。
「まるで女とまぐわってるみたいだぁ…」
その様子を見た清八がおもわず感想を漏らした。そう言われると後の二人にもそう見えてくる。
「淫らな幻覚を見せられてるのかもな」
「何のために?」
「わからないな、ただ俺達もあの糸に捕まってたらああなっていたのは確かだ」
二人はそれ以上何も言わなかった。
三人が見ている前で吊るされた漁師達の股間が揺れ動く。
その動きは徐々に速くなりやがて絶頂に達したのか、身体を小刻みに震わせぐったりして動かなくなった。
だが褌からは子種が漏れる事はない。

彼等の褌が外れて落ちていく。
これにより三人は褌の下で何が行われていたか認識することになる。
「おぉ……やべぇ!」
吊るされた漁師の褌の中へと潜り込んでいた細かな糸は、内部に出された精液を舐め取るように動いている。
それだけではない。男性器を覆う糸は竿の部分だけではなく、先端部分や陰嚢までも覆い隠しているのだ。
下から見上げていた三人にはそれが、漁師の褌の下から更にきわどい褌が出現したかのように見える。
捕まった漁師が射精したような動きを見せたのに褌からは何も漏れなかったのは、この糸に股間が包まれて遮られたせいなのだと三人は瞬時に理解した。

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