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華が香るとき
官能リレー小説 - その他

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華が香るとき 98

部下のメイド達が洋介を引き摺りながらその後に続いた。最後尾のメイドが外に出て扉を閉め、部屋には紅葉だけが残された。
誰もいなくなったのを確かめた紅葉はいきなりガバッと起き上がった。彼女は立ち上がると目を血走らせ、閉まった扉に向かって何やら呪いの言葉を吐き散らす。
「○△雪乃×=<>!!」
だがそれが他人の耳に達することはなかった。



「待ってくれ!いや、待ってください!お願いします!なにとぞお慈悲を!」
一方その頃、洋介の叫びが空しく屋敷に響いていた。
彼は成す術もなく全裸の姿を晒しながら、メイド達に連行されていく。途中すれ違うメイドが顔を赤らめたり、ついて来ようとして雪乃に睨まれたり、その場で座り込んでスカートに手を突っ込んだりした。
(誰か俺を殺してくれ、とはこういう気分か…)
羞恥のあまり失神しそうになりながら洋介は引きずられていった。
そして浴室に着いてからは雪乃達の泡踊りをたっぷりと堪能させられたのは言うまでもない。精根尽き果てた洋介が担架で浴室から運び出された時、彼は自分が果たして何回射精したのか大まかな回数さえ把握していなかった。
 
 
洋介は担架で同じ風呂棟にある休憩室に裸のまま寝かされていた。
初めは雪乃を初めメイド達も心配して洋介に付き添っていたが、皆それぞれ仕事があるので雪乃を除いて本館へ戻っていった。
その雪乃も本館へ居残る事を連絡すると、ついでだから風呂の掃除でもと思い風呂場の方へ行き、手の空いた時に洋介の様子を見に来るだけであった。

洋介はというと「う〜ん…う〜ん…」と魘されていた。
時折昔の癖なのか、チ○ポを扱いていたが、それ以外は普通に魘されながら寝ている。

「洋介様の癖に性根がないんだから…」
何度目か分からないが、風呂場から戻ってきた雪乃が顔を膨らませて洋介のペ○スをツンツンと指で弄っている。
そして洋介が起きないのを確認すると「はぁ…」と溜息をこぼしてまた風呂場の方へ戻るのであった。
 
 
洋介は夢の中で昔、父(養父)が寝る時に枕の横で数えてくれた「羊」の事を思い出していた。
父は洋介が幼い頃、いつも枕元で優しく絵本を読んでくれたり、洋介のその日にあった事を聞いてくれたり、洋介が眠れるように「羊」を数えてくれたり、そして音痴ではあったが子守唄を歌ってくれたりしていた。
洋介はその幸せだった幼い頃の事を思い出し、目元に涙を浮かばせている。
「羊が1匹…羊が2匹…羊が3匹…………………羊が10匹…羊が11匹………」
寝言で数えている羊が11匹になった時、洋介の寝言が急に止まると、洋介は苦痛の顔をして冷や汗と思われる汗をダラダラと流し始める。

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