PiPi's World 投稿小説

華が香るとき
官能リレー小説 - その他

の最初へ
 89
 91
の最後へ

華が香るとき 91

だが代わりに、今までは認識できなかった快感が股間から脳へどっと雪崩れ込んでくる。
「ひあっ!あうっ!ああっ!」
洋介の口から情けないほど大きな声が漏れ出した。口が動かなかったのは単に思い込みによるものだったらしい。冷静さを取り戻したのも束の間、洋介の頭は再び真っ白に塗り潰されてしまっていた。
「うあっ!もう、で、で…」
どれほどの時間挿入させられ腰を振られていたのかは分からない。だが洋介の射精感はすでに限界近くまで高まっていた。
そしてメイドのさらなる腰の振りは、そんな洋介にあっさりと止めを刺した。
「ううっ…!」
ドピュ、ドピュ、ドピュ…
小さくうめき声を上げ、洋介はメイドの中に放出した。
「ようす…あっ!あっ!あああああああああああっ!!」
同時に洋介を襲っていたメイドも絶頂に達したらしい。一際高い声を上げると体をビクビクと痙攣させ、真後ろへとぶっ倒れた。未だ半勃ちの洋介のペ○スがメイドのマ○コからズルリと抜け出る。
「はあ、はあ…」
洋介は天井を仰いで荒い息を吐いた。すでに何人もの女性を抱いているとは言え、朝っぱらからの本番Hが重労働であったことは否めない。
「シャワーでも浴びたいな…」
起き抜けに出た冷や汗の外に、今のセックスで洋介は大分汗をかいていた。ここは一つベタついている体を洗いたいところである。
シャアアアアアアア…
「ん…?」
突然、洋介は腹部に温水がかけられるのを感じた。まさか自分の願いが天に届いたのかと一瞬思う洋介だったが、すぐにそんな馬鹿なことあるわけないと思い直して自分の体を見る。
「なんと…」
倒れたメイドの股間から勢いよく小便が噴き出していた。
間の悪いことにそれが洋介の体に降り注いでいる。少し待ってみたがなかなか止まる気配がない。
「仕方ないな…」
洋介はつぶやいた。これ以上己が身を小便のシャワーに晒し続けるわけにもいかない。洋介は体を移動させようと試みた。ところが何とした事か、腕が左右とも動かない。
(しまった!金縛りはガチ(本物)だったか!でも変だな。こうやって首は動かせるのに…って首…?)
ふと洋介は、首を動かして自分の左右を確認してみた。すると…
「…お早う、洋ちゃん…」
「…お早うございます、洋介さん…」
全裸の桜が右から、同じく全裸の菫が左から、それぞれ洋介に抱き付いていた。どうやら二人とも今目覚めたらしい。
桜と菫は洋介の二の腕をそれぞれ枕にしていた。腕が動かなかったのはそのせいだったのだ。目覚めてからいろいろありすぎて今まで気付かなかったが…
「桜さん、菫さん。そこで一体何を…?」
「だってえ〜洋ちゃんの寝顔があんまり可愛かったんだもん。私も菫も生で見たくなっちゃったのよ〜」
「そうですか…」
洋介は再び天井を仰いで嘆息したが、
「生でってことは…もしかして俺の顔見てたのって監視カメ…」

SNSでこの小説を紹介

その他の他のリレー小説

こちらから小説を探す