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華が香るとき
官能リレー小説 - その他

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華が香るとき 83

                  遺言書
洋介よ、儂はとうとうお前に会えなくなってしまった。だから最後に儂からお前への遺言を残しておこうと思う。木之花(このはな)の血筋には特殊な能力が秘められておる。それは男にしか使えないものではあるが、お前にも十分に備わっているようだ。しかし、お前にはまだその力は現れていない。なぜなら、その力を引き出すには呪文が必要であるからだ。本来は儂がお前に儀式を持って引き出してやりたいが儂にはもう無理だ。だから、この遺言にその言葉を残しておこうと思う。
儂はお前の為を思って、桜達と共に「洋介学」というのをメイド達に教えてきた。しかし、洋介学は中途半端なものでしかない。彼女達も人間であり、勿論それぞれ感情を持っている。だから儂は途中から、「洋介学」を儂の孫自慢にする様にした。彼女達には彼女達の人生があるし、儂が中途半端な事をしなくてもお前は立派に育ち、洋介学がなくても大丈夫であろうと判断したからだ。お前の力、それは女性を惹きつける力である。
お前は女性と付き合っても長続きはしなかったであろう?それはこの力を得る為の充電期間であると思ってくれたら良い。
また話は戻るが、何故儂が洋介学を始めたか…それは、勿論自慢もあるが、万が一この遺言をお前が見つけられなかった時の事を考えてである。途中でやめてしまったけどね。お前がこの力に目覚めた時、お前は完璧な人間になる。
ハーレムだぞ?ウハウハだぞ?(死語?)お前の今後は儂には分からないが、絶対に損をしない能力だから受け取ってくれ。
その言葉は…、「爺ちゃん、愛してるぞ!」だ。(尚、言っておくが、「爺ちゃん」の時に両手を口の周りで広げるように当てて叫ぶように言え、そして「愛してるぞ」の時にその両手を唇に当て、正面の壁に向かって投げキスをするのだぞ)
洋介よ頑張れ。お前には出来る、お前は出来る子なんだ!だから、後の事は頼んだぞ。



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「何だこれ?これって爺ちゃんからの遺言状だよな? 
…ん?まだ下に何か書いてあるぞ?」
洋介はまだ遺言状に続きがあるのに気付き目を向けてみる。

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