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華が香るとき
官能リレー小説 - その他

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華が香るとき 80

その様子を見ていた3人のメイド達は、真木の方に寄り真木を抱きしめていたが、何も出来ないといった感じでただ表情を暗くするのみであった。
洋介はそんな4人の姿を見て、やれやれといった感じで菫に向かって口を開く。
「…あのね、菫さん…。さっき菫さんが飲物を作りに行ってくれていた時、真木さんがあのソファーの事を説明してくれてたんですよ…。そして、真木さんが教えてくれた一番右上のボタンを押したらあんな風になったんですよ…」
洋介はやや恥ずかしそうに頭をかきながらそう言った。
それを聞いた菫は納得がいったようで、聞いた途端に顔を更に赤らめてしまった。
「…そうでございましたか……。洋介さん…、あのボタンは洋介さんだけはお使え戴けないものでございましたの……。
その…、何と言いますか……。あのボタンは私達、女性専用のボタンでございまして、私達の気持ちが昂ぶった時に使うものですの…。
洋介さんにお辛い思いをさせてしまったので正直に申し上げますが、あのボタンは桜が私達の為にお作ったものでして……。その……、私達が性的に興奮してしまってどうしようもない時に使うものですの……」
菫はそう言うと洋介の胸に顔を押し付けてしまった。
他の4人も同じく恥ずかしい事を洋介に聞かれてしまい、顔を手で覆って俯いてしまうしかない様だ。
洋介はこの何とも言いがたい雰囲気が耐え切れず口を開く。
「……あの…、菫さん…?…非常にコメントしにくいんですけど…、その……菫さんも…これを使っているんですか…?」
洋介にそう聞かれ、菫は首まで真っ赤になった。
そして、菫は洋介の胸に顔を埋めたまま、恥ずかしさからぼそぼそと何かを言った。
「…はぃ……」
「…えっ……!?」
洋介は菫の声があまりにも小さくて、思わず疑問の声をあげてしまう。
しかし、菫はよりによって洋介にそんな事を聞かれてしまい、この場から早く逃げてしまい思いで一杯で、何も答える事が出来ない。
「……あの…菫さん……?」
洋介は自分がした質問の答えが聞きたかったが、菫が余りにも恥ずかしがっていたのでもういいやと言う気持ちになり菫の頭を撫でてあげる。

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