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華が香るとき
官能リレー小説 - その他

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華が香るとき 77

「あの、皆さんが一生懸命勉強されてこの屋敷に入った事は分かりました。でも、洋介学で俺の事を教わったとはいえ、何でそこまで俺の事を慕ってくれるのですか?」
洋介がそう言うと、今度は椿が口を開く。
「確かに洋介様が仰る事は分かりますわ。私達は確かに洋介学によって洗脳されているのかもしれません。でも、私達にとって洋介学はあまり関係ないのです。
私達は孤児です。その私達をこんないい場所で育てて下さった洋介様のお爺様とお婆様、桜様と菫様、そしてそのお子様である洋介様が好きなのです。確かに私達の洋介様に対する気持ちは、桜様達とは別なもので特別なものでございます。でも、私達の洋介様への気持ちの根本はここにあるのでございます。
それに…確かにこの島にいる者全員が洋介様の事が好きでございます。
しかし…、その気持ちは洗脳によるものが大きいからなのかもしれません。
ですが、なぜ私達をふくめ、このお屋敷にいる者が洋介様をここまでお慕いしているかと言いますと…少なくとも私は、今日初めてお会いして一目惚れしてしまったからでございます。恐らく他のメイド達も同じと思います。
私は洋介様にお会いするまで、漠然と洋介様の事が好きでした。この気持ちは英語で言えば「LIKE」だったのかもしれません。しかし、今日お会いした瞬間に…、私の気持ちは「LOVE」に変わったのでございます。
全員が一目惚れしたと聞いたらおかしいと思われるかもしれませんが、今の私達のこの気持ちは、もう揺ぎ無いものとなっているのでございます。私達は洋介様にお会いした時、洋介様の立派なお姿、お優しそうなお顔、そして桜様によく似ていらっしゃるお優しいお心に私達は心を奪われたのですわ」
そう言うと、椿だけではなく4人共恥ずかしそうに顔を赤らめ、他の3人も「私もです!」とはっきりと椿の言葉を肯定するのであった。



洋介達は、話が終わった後温泉を出た。
特にナニが起こる訳も無く、洋介は普通に体を拭いて貰い、普通に服装を整えて貰ったのだ。
そして、洋介達は菫の提案により休憩室に来ていた。
「それでは洋介さん、暫くの間お待ち下さいませ」
菫が何かあるのであろう、そういい残して奥の方に消えていった。

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