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華が香るとき
官能リレー小説 - その他

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華が香るとき 62

4人の代表で一番右にいた椿が洋介をすぐ左にあったシャワー室に促す。
洋介は女性に対しては先程までの事があったので少しは免疫があったが、体を洗って貰うのは小さい頃幸子先生に洗って貰っていたのを除くとこれが初めてである。
先程の歓迎会の時にこれでもかと言う位の痴態を晒しているが、それでも恥ずかしくて逃げ出したい程であった。
「…あの、折角一緒に入って貰って悪いんですけど、1人でお風呂に入ったらダメですか?…俺、もうこんな年だし1人で入れますから…。…それに今もそうですけど、俺も男だから、女性に裸を見られるのが凄く恥ずかしいんです…」
洋介は本当に恥ずかしそうにこう言ったが、3人のメイド達は今までとは豹変して声を大きくしてしまった。
「「「絶対にダメです!!!!」」」
で、残りの一人のメイド、真木はというと…
「あの〜…それ、ちょっと困るんですけど…」
と、マイペースにぼそっと言葉にしただけだった。
3人は全員の声が合わさってしまったのに気付くと、突然恥ずかしそうにして顔を俯かせてしまう。
菫はそんな4人(3人+1人)の姿を見て苦笑しながらも、4人の気持ちがわかるのか彼女達の気持ちを代弁してくれる。
「…あの、洋介さん?洋介さんの気持ちはよく分かります。私もお相手が洋介さんではない男性でしたら、一緒に入るのはとても恥ずかしくて嫌ですわ。勿論今でもとても恥ずかしいですが、私達は一緒に入らせて戴くお相手が洋介さんだから一緒に入れるのですわ。
それに私達はどんなに洋介様がこの島に来られるのを待ち望んでいたのでしょう。私達はずっと洋介さんの事をお慕い申し上げておりましたわ。その洋介さんにやっとお会いできたのです。洋介さんと一時でもご一緒したいと私も、この者達も思っているのですわ。
ですから…、洋介さんもお恥ずかしいと思いますが、どうかその様な事を仰らずに一緒に入って下さいませ」
菫は頭を下げると、上目遣いで洋介の方を見つめる。
洋介は菫に上目遣いをされるともう絶対に断れないと言う気持ちになった。
(はあ…、俺って年上のこんな姿に弱いんだよなぁ…)
と思いつつも、もう断るに断れないので、苦笑して4人に答える。
「…分かりました。じゃあ、俺も恥ずかしいですけど、皆さんの事を少しでも早く知りたいので一緒に風呂に入って下さい、お願いします」

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