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華が香るとき
官能リレー小説 - その他

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華が香るとき 60

椿は顔を赤らめつつも、他のメイド達に悟られない為に、洋介をまだ説明してない最後のドアに案内する。
「…洋介様。それでは浴室の方へ参りましょう…」
ドアと言っても総ガラス張りで、このエントランスからは見えない造りとなっている。
椿は先頭に立ち、ガラスの扉を開け、洋介を浴室に案内する。


洋介の目に入った光景は、想像を絶するものであった。
そこは最早浴室と言う様な代物ではなく、高級な庭園と呼んでもおかしくない程の世界であった。
そこには、中央に噴水があり、周りには京都の有名な寺にある様な庭園のようになっている。
恐らく浴室と呼ばれている以上はこの噴水も、そこから流れ込んでいる水も温泉なのであろう。
そして、その庭園の様な温泉だけでも十分に広いのだが、その周りにも幾つも学校のプールの半分位の広さはある温泉があり、それぞれがジャグジーや泡風呂、バラ風呂等20程の温泉に分かれている。
洋介はこの光景を見て、一日過ごしても飽きないだろうなと思うのであった。

洋介が呆然としているのをよそに、椿は洋介と一緒にいる恥ずかしさを隠す為に淡々と洋介を急かす。
「それでは洋介様。こちらでお召し物を脱いで戴きます。貴女達、洋介様のお召し物を脱がせてさしあげて下さいな」
「はい!!」
椿がそう言うと、洋介の承諾を得ぬまま回りに控えていたメイド達が元気よく返事をし、洋介の服を脱がせていく。
そして、洋介はあっという間に裸にされた。
これから風呂に入るのであろうが、要領が分からない洋介はどうしたらいいか分からずにただ恥ずかしい思いをしながら立ち尽くしている。
「どうせ、また滅茶苦茶にされるんだろうなぁ」
と洋介は溜息混じりに思うのだが、彼女達は一向に服を脱ごうとはしない。
彼女達はただ洋介の前でもじもじとするだけだった。
しかし、彼女達にとって目の前にいるのは今まで憧れてやまなかった“洋介様”である。
彼女達はその“洋介様”に今まで一度も男性に見せた事がない裸を晒すのである。
彼女達は必死に脱ごうとしているのだが、その恥ずかしさから脱ぐ手を止めてしまった。

「あらあら、貴女達。洋介さん一人で恥ずかしい格好をさせて、貴女達は一体何をしているのかしら?そんな事ではメイド失格ですわよ」
すると、菫が呆れた様子で入ってきた。

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