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華が香るとき
官能リレー小説 - その他

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華が香るとき 59

床は総大理石で作られており、天井にはシャンデリア、そして壁には桜の趣味からなのか、全て花に覆われていて、花のいい香りがしていた。
「本当にここが風呂に入る場所なのですか?」
洋介はまだに信じる事が出来ずに椿に尋ねた。
「はい、そうでございますよ。洋介様」
洋介が呆気にとられているのを微笑ましく見つめながら椿は洋介に答える。
しかし、洋介と目が合いそうになると顔を赤らめ目をそらしてしまった。
先程の乱交の後である。
椿や他のメイド達は先程の乱交での事を思い出し、顔を赤らめていたが、このままでは先に進まないので、意を決して洋介にこの浴室の説明を始めた。
「洋介様。右側に見えますドアの奥にあるのが寝室となっております。もし、疲れて眠くなられた時は本館に戻らずにあちらでお休みになる事が出来ますわ。
次に右手奥にありますドアの奥にありますのが遊戯室となっております。
こちらは余り広くはありませんが、室内で行うスポーツであれば何でも出来る様に設備を整えております。この建物がこの大きさなのはこの遊戯室があるからでございますわ。
遊戯室で汗をかかれた後は、今から洋介様もご利用なされます、浴室で汗を流せますわ。
次に左にドアの奥にありますのが、クローゼットになっております。こちらには洋介様と桜様、菫様のお召し物が入っております。
そして、左手奥のドアの奥にあるのは、休憩室となっております。
運動、入浴の後、喉がお渇きになった時、またお腹がすかれた時にご利用されて下さいませ。この部屋ではマッサージ等も行なっておりますので、どうかこちらで安らいで下さいませ。
ただ、こちらには普段は誰もおりませんので、御用のある時は御供の者に遠慮なくご命令下さいませ」
椿はここまで穏かに洋介に説明していたが、最後の方になり真剣に聞いていた洋介と目が合ってしまい、顔を一層赤らめ俯いてしまった。
洋介はそんな椿の姿に苦笑しつつも、この50畳はあろう広い部屋がエントランスである事を理解する。
(…どうせあの4つの立派なドアの向こうも凄い部屋なんだろうな…)
と、一人呟いている。


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