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華が香るとき
官能リレー小説 - その他

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華が香るとき 53

そして、沙羅と咲夜は2人で顔を合わせながらも、恥ずかしさから何も出来ないでいた。
しかし、桜は一度言い出したら絶対に最後までやるタチで、この2人に苦笑しながらも2人に近づき、無言で2人を洋介の手を挟む様にして抱き合わせてしまった。
そこで漸く洋介が覚醒した。
「う〜ん…、何か手に柔らかい物で包まれている様な気がする…。はっっ!!何ですかこれはっ!?」
菫も既に洋介のもう片方の手を自分の胸で包んでおり、沙羅と咲夜も恥ずかしくはあったが洋介の手を、両方とも少なくとも85はあろうかという胸で包み込んでいる。
しかも、咲夜にいたっては生の感覚でだ。
洋介は自分が放心していた間に何が起こっていたのか分からず、しかも覚醒したらこの状態である。
3人の6つの胸に挟まれ、円で夢の様な感じではあったが、周囲に大勢が期待の目で洋介を見つめており、桜にいたっては小悪魔の様な笑みで洋介を見つめている。
(何でこんな事になってるんだ…?とてつもなく幸せな状況だけど、これって本当に許される事なの?)
と、洋介は先程まで切羽詰まっていたはずなのに、暢気な心配をしていた。
すると、桜は漸くスペシャルデザートを洋介に食べさせる準備ができた事に満足して、洋介に“雪乃”を食べる様に指示する。
「…洋ちゃん?と〜っても幸せな状況でしょ?3人の美女に囲まれて、しかもこ〜んなに可愛い雪乃ちゃんを食べれるなんて。洋ちゃんの為に用意したんだから、残さずにぜ〜んぶ食べていいんだからね」
と、桜は洋介に有無を言わせぬ様に言ったのだった。


洋介は未だに途惑っていた。
幾ら秘め事をした相手とはいえ、周りには大勢の視線があったからだ。
目の前にいる雪乃は洋介にこの様な姿を見られて恥ずかしがってはいるのだが、洋介に可愛がって貰えるという期待もある様だ。
洋介はその雪乃の視線も気になったが、やはり気になるのは桜の視線である。
桜は洋介がやってくれるものと思っているのかもしれないが、洋介はどうも桜のハイテンションについていけなかった。

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