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華が香るとき
官能リレー小説 - その他

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華が香るとき 50

洋介も桜のその目を見ていると、もうどうしようもなくなり、何も言えなくなるのであった。

余談ではあるが、ここで洋介は父親(養父)の躾のお陰?で、桜が洋介にレイプされていた時の雪乃の本当の気持ちに気づいていたという事を全く気付かなかった。それが洋介の洋介たるゆえんである。

しかしその後すぐ、桜はやや神妙な面持ちになり口を開く。
「洋ちゃん…?これは私の夢だったのよ?洋ちゃんは私の夢を叶えさせてくれないの?
洋ちゃんにはず〜っと淋しい思いをさせてきたから、せめてここではリラックスして貰おうと思ってやっている事なのよ。本当は私がしようと思ったけど、雪乃ちゃんが私を出し抜いたでしょ?
だから、その罰として雪乃ちゃんにやって貰ってるの。それに、私がしても良かったけど、やっぱりこういう楽しい事は可愛い雪乃ちゃんにやって貰った方がいいでしょ?そしたら私も雪乃ちゃんの綺麗な姿が見れて嬉しいしね。だから洋ちゃん?私の夢を壊さないで?」
何やら神妙な面持で桜が言うので、洋介も「うっ…」と怯んでしまったのだが、洋介のその姿をみた桜は、
「お・ね・が・い」と言って、洋介の口にあつ〜く口づけをしてきた。
(この人はもうよく分からん)と思う洋介であった。
所で雪乃はと言うと、折角美しい涙を流していたのだが、桜の言葉を聞いて涙が止まり、諦めからか呆然としていた。


そして、洋介にとってはとてつもなく不幸?な事ではあるが、タイミング良く菫が裸エプロンに着替えて洋介の側にやってきた。
「ねえ、桜?私は何をすればいいのかしら?」
と、明らかに自分の役割がわかっているのに、円で洋介を脅迫するかの様に桜に尋ねる。
その姿を見て、洋介は一層今からの事が怖くなり顔が真っ青になりそうだった。
「…もう勘弁してくれよ。誰かお願いだから助けてくれよ!!」
と、洋介は誰も助けてくれる者がいないのに、一人呟く。
「ねえ、菫?貴女が洋ちゃんの片方の手を使えない様にしてくれるのよね?でも…、もう片方の手はどうしましょうか?貴女1人で大丈夫かしら?」
桜は、本当に困ったと言う様な顔をしているが、どう見てもこれは確信犯である。
菫の方も、流石双子という事だけあって、その意思表示が分かっている様だ。

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