PiPi's World 投稿小説

華が香るとき
官能リレー小説 - その他

の最初へ
 47
 49
の最後へ

華が香るとき 49

しかし、出て行くにも入り口のドアには先程桜と雪乃について来ていたメイドがいたし、それに何より洋介にとって辛かったのは、桜を初め周りにいる者全員が、洋介を期待の目でキラキラさせながら見つめていたのだ。
桜は洋介が目をう彷徨わせていたのを見て、洋介が逃げ出したいのが分かったのか、更に過激な事をのたもうた。
「あ〜ら、洋ちゃん。逃げ様としても無駄だよ〜。洋ちゃんには御主人様として、ぜ〜んぶ食べないといけない義務があるんだからね?そうそう、洋ちゃんが逃げられない様に、そして洋ちゃんが美味しく食べられる様に、もっといい事をしてあげる!!
菫、ちょっとこっちに来て服を脱ぎなさい!あ、エプロンが必要よね?男の人って裸より、裸エプロンの方が好きだったりするから…。え〜っと、椿ちゃん?ちょっとエプロンを貸して貰っていいかしら?」
そう言って桜は先程桜と雪乃と一緒にいた、椿というメイドにエプロンを借りる。
一方菫はと言うと、「はいはい」と言って、面倒臭そうにしていたが、その目は明らかに楽しそうだった。
そして、洋介はというと、逃げ出すどころか、話がどんどんエスカレートしていくのが堪らなくなった。
「……あの、桜さん?デザートはこんな風にしなくて、もっと普通に食べましょうよ?雪乃さんも恥ずかしそうだし、皆で普通に楽しく食べた方がいいと思いますよ?」
と言ったのだが、それを聞いていた桜は洋介に対して、「こんな面白い事をやらずして、何が面白いか!?」といった感じで洋介を見つめていた。
「そうですわ、桜様。何故私にこの様な事をされるのですか?折角のデザートが勿体無いですわ」
雪乃はもう体中から火が出るのではないかという位恥ずかしさから上気しており、もう洋介に見られてしまってはいるが、すぐにでもここから逃げ出したい為に桜に訴える。
「雪乃ちゃん、洋ちゃんに初めてを奪って貰ったでしょ?本当に良かったわね。本当は私も洋ちゃんに愛して貰いたかったけど、貴女の幸せそうな姿を見れて私は幸せよ。私と菫は勿論だけど、貴女も洋ちゃんの事ずっと愛してたもんね。だから、これからも洋ちゃんをずぅっと守ってあげてね?」
そういうと桜は、雪乃の顔を自分の胸に円で母親が愛娘にする様に抱きしめる。(雪乃の顔のみは何もデザートはないからだ)
桜に抱きしめられた雪乃は、自分の愛するもう1人の御主人様に抱きしめられて、また子供の様に涙を流すのであった。

SNSでこの小説を紹介

その他の他のリレー小説

こちらから小説を探す