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華が香るとき
官能リレー小説 - その他

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華が香るとき 45

洋介が2人の方を向くと、2人は微笑み、改めて自己紹介をしてくれた。
「先程も自己紹介を致しましたが、改めまして…初めまして、洋介様。わたくしは沙羅と申します。わたくし達がお慕いしている洋介様が、お話に聞いた通りお優しい方でとても嬉しく思います。これからは用事がある時は何なりとお申しつけ下さいませ」
そういうと沙羅はペコリと上品にお辞儀をした。
「…はい、これからお世話になりますがどうか宜しくお願いします」
洋介はこの沙羅という人物に惹かれていた。
髪は真っ黒で腰の辺りまであり、円で日本人形の様であった。
そして、雪乃とは違った上品さがあり、幼稚園の時に惚れた保母さんの様な優しい雰囲気を漂わせていたのだ。
次に隣にいた、ハーフの様な子に目を向けた。
髪は栗色でセミロングだ。
この咲夜も円で人形の様に顔が整っていて、笑うと沙羅と同じ様に不思議な優しい雰囲気を醸し出している。
「初めまして、御主人様。わたくしは咲夜と申します。わたくしはどんなに今日の日が待ち遠しかった事でしょう。わたくしは御主人様にお逢いできた今日の日が一生忘れられない事になると思いますわ。どうぞ沙羅ちゃんだけではなく、わたくしにも何でも仰って下さいね」
2人とも自己紹介をしてくれたが、その言葉にはハートマークがつきそうな位洋介にメロメロと言う感じであった。


洋介はここに来て、雪乃に始まり、沙羅、咲夜、そして他のメイド達が自分をとても想ってくれていて、しかもどこぞの宗教の教祖様の様に崇めてくれている事に疑問を感じていた。
幾ら母親の桜があの様な人物であるとはいえ、ちょいといき過ぎなのではないのだろうか?
そこで洋介はその疑問を2人にぶつけてみる事にした。
「…あの、沙羅さんに咲夜さん…ここにいる人達は皆、俺の事を慕ってくれているみたいなんですけど、何でそんなに初めて会った俺の事を、その様な風に思ってくれるんですか?」
すると2人は微笑み、洋介を見つめる様に語り始めた。
「…ふふふ…、洋介様のご質問、ごもっともだと思います。それはここにいる者が特殊な環境で育ったからでございますわ。

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