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華が香るとき
官能リレー小説 - その他

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華が香るとき 32

雪乃から視線を外すと、何とかそれ以上欲望が高ぶるのを押さえることができた。
(どうしてしまったんだ、俺は!?)
もう一度雪乃を見たら彼女に襲い掛かってしまう。そう考えた洋介は自ら床にドタリと倒れこんでうつぶせになった。体を丸めて亀のような体勢になり、何も見ないようにする。
「洋介様!やっと薬が効いて…じゃなくて、一体どうなさったんですの!?」
雪乃が洋介に駆け寄って言葉をかけた。言葉だけ聞くといかにも洋介を心配しているようだが、その表情はしてやったりと言わんばかりに緩み切っている。
しかしその様子は洋介からは全く見えない。彼は雪乃を見ずに叫んだ。
「雪乃さん、今すぐこの部屋を出てください。それから俺がいいって言うまで誰も中に入れないでください!理由は後で説明しますから!」
それは雪乃や他の女性を傷付けないようにである。
今のところ雪乃にしか欲情していないが、もしかしたら他の女性にも襲い掛かりたくなってしまうかも知れない。外に出て誰かに会うのは危険だ。
この状態がいつまで続くか分からないが、しばらくこの部屋に篭城するしかないと洋介は思った。
しかし洋介の懇願にも関わらず、雪乃が部屋を出て行く気配は全くなかった。それどころか四つんばいになって顔を床に近づけ、
「洋介様?洋介様?お顔をお見せくださいまし」
と言いながら彼と視線を合わせようとあれこれやっている。洋介は彼女に部屋を出るよう何度も促したが完全に無視された。
やがて雪乃が上体を起こす気配がした。
(ようやく出て行ってくれるみたいだな)
と洋介が安堵したのも束の間、いきなり雪乃が彼の左横から覆いかぶさってきた。
「うっ!?」
洋介の右の袖とズボンの右が雪乃にがっちりと掴まれる。
「何を?」と洋介が声を上げるより早く掴まれた部分が物凄い力で引っ張り上げられた。
「ふんっ!」
「ああっ!」
雪乃の掛け声と洋介の悲鳴が交差した。体の片側を持ち上げられた洋介は成す術もなく仰向けにひっくり返されてしまう。
「うわっ!」
「洋介様、大丈夫ですの!?お顔をお見せくださいまし!」
「ちょっと雪乃さん…ってしまった!」
うっかり雪乃の方を向いた洋介の視界の大部分を彼女の豊かなバストが占めていた。ずっしりと重そうな乳房がゆさゆさと揺れるのを見た瞬間、洋介の頭から最後の理性が刈り取られる。
気が付くと洋介は雪乃の胸を両手で鷲づかみにしていた。乳房を掴まれた雪乃が小さく「あんっ!」と悲鳴を漏らす。
(雪乃さんの、おっぱい…)
もはや洋介は自分が何をしていていて、それをやった結果どうなるか考えることができなかった。エプロンドレス越しに豊かな乳房を揉みながら、欲望がどんどん膨れ上がっていく。今や洋介は目の前の牝をむさぼるだけの牡になりつつあった。
「ああ…雪乃さん…」
洋介は床に仰向けになった体勢から手を伸ばし、座っている雪乃の乳房をいじっている。

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