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華が香るとき
官能リレー小説 - その他

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華が香るとき 26

ですから…、取り敢えず洋介の事は菫さんにお任せします…。しかし…、これだけは守って戴きたい…。最終的な判断を下すのは洋介だという事を…。
だから…、私は洋介の判断に委ねます…』と仰いました。ですので洋介さんをここにお連れしたのですよ…」
そう言うと菫は少しばかりか息をつく。

しかし、話がまだ終わってないのか再び口を開く。
「…洋介さんにはここで1ヶ月程過ごして頂きます。本当はずっとここにいて頂きたいのですが、お父様との約束もございますし…。
そして…、1ヶ月たった時洋介さんにどうなさるか判断して戴きます…。
もし…、その時洋介さんが東京に戻る事をお望みならば、私達はもう洋介さんを干渉致しません…。
そして…、もしここに残ると言われるのなら…、貴方のお父様には洋介さんの事を今後干渉しない様にして戴きます…。
…洋介さん…、それで宜しいですわね…?」
菫はそう言い終わると、肩の荷が下りたようでホッと息を吐く。
洋介は途中で驚いたりもしたが、やはり突然の事で頭の中が混乱している様だった。
しかし…、大分落ち着いてくると「…分かりました…」と菫に答えるのであった。

「ふふふ…、今までお堅い事を話し続けて疲れましたわ…。そろそろお夕食の時間ですので、洋介さんもお腹がおすきになられたでしょう?
さっき話した事は洋介さんがゆっくり考えられたら宜しいですが、洋介さんもまだまだ私達にお聞きになりたい事がございましょう?それは夕食の時にでもゆっくりお聞き致しますわ」
そう言うと、菫は先程の悲しい表情とは打って変わって元の優しげな笑顔に戻る。
そして、先程の話の間ずっと萱の外だった桜を見つけて、
「ほら、さくらぁ…。あんた何してんの…?たった1ヶ月だけになるかもしれないけど、あんたの大好きな洋介さんと一緒に過ごせるのよ!?
あんたそれが嬉しくないの?嬉しいでしょう?それならもっと楽しそうにしなさいよ…!!そうしないとあんたの大好きな洋介さんを私が貰っちゃうからね!?」
 菫がそう言うと、桜は元気を取り戻した様で、

「あぁぁん…。洋ちゃんは私の洋ちゃんなの…!!ねえ、洋ちゃん…!?…これからはず〜っと一緒に色んな事をしようね♪」
と言い、満面の笑みで洋介に抱きついていくのであった。

洋介は先程の話が勿論気にはなるが、それ以上にこれから1ヶ月の生活の方が波乱に満ちた生活になりそうで恐ろしく思うのであった…。

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