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華が香るとき
官能リレー小説 - その他

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華が香るとき 17



そうこうしている内に、とうとう目的地についた様だ。
しかし、船内の様子は何も変らない様で、静寂のままだ。
と、そこへ女ボスが入ってきた。
「洋介さん…。やっと着きましたよ。さあ、今から下船致しますので、私に付いて来て下さいね」
そう言って戒めを全て解いてくれた。
洋介は今更ジタバタしても仕方がなく、しかも他にする事がないのでついて行く事にする。
「あっ…」
下界に出た洋介の目に入ったのは、想像に絶するものだった。
「何だ…、これは…!?」
洋介の目に入ったのは、今まで見た事もない様な立派な洋館だった…。
島に下りた洋介は、その女ボスからこの島についての説明を受けた。
女ボスの話だと、この島全体がある人物の所有している島らしい。
 この島は年中常夏の島なので、プライベートビーチでは年中海水浴が出来るようであった。
(うう〜…海かぁ…海と言ったらやっぱりビキニのオネエチャンだよなぁ…)
「はあぁ…洋介さん、続きは宜しいかしら?」
と、その女ボスは溜息をしながら洋介に声をかけてくる。
洋介が涎を垂らしながら妄想しているのがどうもばれたらしい…
そしてこの島には他に、そのホテルがあるらしい。
と言っても、この島自体が外界から隔離されており、インターネット等にも載ってないので、ここの存在を知るのはごく一部の人間だけだ。
とは言え、ここを訪れる客は、世界中から来るし、しかも会員制であり、しかも世界でも指折りのサービスらしいので、このホテルのファンは後をたたない様だ。

と、そんな所で話を元に戻そう。
洋介は大体のこの島の施設や環境を聞いたのだが、肝心の“ある人物”の話は聞けなかった。
聞いてみても、「それはお屋敷の方に行けばわかりますわ」と言って相手にしてくれない。
あと、やっと分かった事だが、この人物は菫(すみれ)さんと言うらしい。
なぜ今まで教えてくれなかったのかを尋ねてみると、「だってぇ…私がじらしている時の洋介さん…とぉっても可愛いんですもの…」と言って、ちょっと小悪魔っぽく笑った。
この笑顔で洋介は悪魔に心を売った子猫の様になりそうだったが、菫さんが、
「さあ、洋介さん…。お屋敷の方に参りましょう」と言って何とか現実に戻されたのであった。
「は、はい…」
そうして洋介は屋敷の門を潜り抜け、屋敷へと続く花の道を進むのであった。
屋敷の門から玄関までは300m位あった。
(はあ…。何て長い道なんだろう…。こんな事ならもっと運動しとくんだった…)
折角菫が笑顔で案内してくれているのに菫に対して失礼である。が、洋介にとってはどうでもいい。
屋敷までの道の両側には様々な花が植えられており、辺り一面がお花畑であった。そして洋介は、その花々の香りを感じながら洋介は屋敷へ進む。
(まあ滅多にこんな綺麗な花を見れないからいいか…)

漸く洋介は屋敷の玄関まで辿り着く。

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