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華が香るとき
官能リレー小説 - その他

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華が香るとき 155

(これ以上搾り取られたら、歩いて帰れなくなる……)
歩いて帰れなければ、当然あの一輪車に乗って屋敷まで帰ることになる。洋介としては、できればそれは遠慮したかった。
しかし、どうも歩いて帰るのは望み薄だった。破瓜の痛みに慣れたらしい八潮が、腰を前後にグラインドさせ始めたからである。
「んんっ……ああ……」
「うううっ……あの、貫通したんだからもう試験は合格じゃ……?」
「洋介様は少し黙っていてください。あっ、あっ、ああっ……」
やがて、グチュグチュという卑猥な水音が、結合部から漏れ始めた。
「んん……」
それでもしばらくの間、八潮の動きは緩慢だった。だが、少しすると快感が高まってきたのか、彼女は激しく腰を前後にグラインドさせ始めた。
「あうっ! ああっ! あはあっ……」
「あぐうう……」
洋介はしばらく我慢したが、結局はどうしようもなかった。最後には八潮の中に精を放ってしまう。
ドクッ、ドクッ、ドクッ……
(だ、駄目だ……)
「あああ……私の中で出てる……嬉しいです、洋介様……」
体からがっくりと力が抜け、頭も朦朧となる洋介。八潮もぐったりとなり、部下達に体を支えられた。
(やっと終わったか……)
洋介がそう思っていると、八潮の部下達は八潮を引きずり、洋介の上からどかした。そして洋介の両足を掴んで持ち上げると、頭の方へ持っていく。
「うわっ!」
間髪を入れず、再度の3ヶ所攻めが始まった。洋介は手足をじたばたさせようとするが、全く力が入らず、攻められるままにまた勃起させてしまう。
「あ、あの、試験はもう合格したんじゃ……?」
「これだから素人は……統計学的に、1回の実験結果は意味を成しません。何度も試すことによって、意味のあるデータが得られるのです」
にべもない返事が返ってきた。そして部下達は洋介の体を、またしても大の字に押さえ付ける。
「では、次はわたくしが試験を……」
「…………」
洋介が何も言えないでいると、部下の1人が全裸になり、洋介の上にまたがってきた。洋介は、歩いて帰るという希望が潰えたのを悟った。

さて、洋介が空中オナニーを極めていた頃、屋敷のメイド長室では、雪乃が書類の山と格闘していた。
「こんな小さな案件まで……面倒臭いですわね」
毎日のことながら、書類決裁は鬱陶しいことこの上ない。だが、洋介と過ごす時間を強引に増やせるのも、メイド長としての職権を濫用すればこそである。うっかり手でも抜いて、桜に解任されたら溜まったものではなかった。
「これでよし、と……はあ、やっと終わりましたわ」
ようやく多数の書類を捌き終えた雪乃は、椅子に座ったまま大きく伸びをした。

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