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華が香るとき
官能リレー小説 - その他

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華が香るとき 153

「いや。待てよ」
だが、洋介は考え直した。
(着地の衝撃を利用して、フィニッシュに持ち込む手があるな)
洋介は自分の掲げるスローガンの一つ、“全てはオナニーのために。オナニーは全てのために。”を思い出していた。彼は絶頂か着地かなどという狭い考えを捨て、両者を同時に行うことを選択する。
「よし。やるぞ……」
洋介は着地までの残り時間を読みつつ、両足の動きに微妙な調節を加え、快感を制御した。足だけで日常生活は送れなくとも、オナニーに関しては万能に近い洋介の肉体である。この程度の所業は造作もなかった。
(そろそろだな)
そうしているうちに、とうとう地面が迫ってくる。どうやら草地に着陸するようだ。ギリギリまで両足でペ○スをしごき続けた洋介は、着地の直前で足を組み直し、坐禅の姿勢を取った。
(いざ!)
ドーン!
尻と大腿が地面に激突した。衝撃が全身に広がり、一部はペ○スの先端に到達する。
「おおうっ! 出るうううっ!」
足のしごきで高まっていた性感は、その一撃で頂点に達した。同時に、先端から虚空へと、勢いよく精液が飛び出していく。
ビュビュッ、ビュッ、ビュッ……
「あああ……」
ビュッ……
最後の一滴を射出した後も、洋介は立ち上がろうとしなかった。あたかも余韻にひたるかのように、座禅を組んだまま佇み続ける。
「完璧だ。全てが完璧だ……」
洋介は空を見上げ、誰にともなくつぶやいた。そのときである。遠くの方から彼を呼ぶ声が聞こえてきた。
「洋介さまーっ!」
洋介が振り向くと、黄色い作業服を着た女性が数名、駆けてくるのが見えた。先頭は八潮である。後に続いている女性達は、おそらく八潮の部下達だろう。彼女達はあっという間に洋介の元に到着し、彼を取り囲んだ。
「洋介様、申し訳ありませんでした!」
「お怪我はありませんか!?」
発電所の職員と思しき女性達は、口々に洋介を気遣う言葉を発する。たった今新たな偉業を成し遂げ上機嫌の洋介は、微笑し、彼女達に返答しようとした。
「全く問題ありません。それどころかたった今……」
「失礼いたします」
突然八潮は、坐禅を組んでいる洋介を草地に押し倒した。さらに彼女の部下が次々と洋介に群がり、彼の手足を引っ掴んで持ち上げた。
「な、何するんですか……?」
お静かに。場所を変えて生殖機能の検査をいたします。そこに万一のことがあっては、我々一同死んでも死に切れませんから」
「あ、それなら全然大丈夫です。何を隠そうついさっき……」
「お黙りください」
洋介は抗弁したが、全く聞き入れられなかった。八潮達は洋介を草むらに運び込み、そこで地面に下ろして大の字に押さえ付ける。
「検査始めます」
洋介の足の間に跪いた八潮が、素早く作業服の前をはだけた。作業服の下に衣類は何もなく、雪乃や郷子には及ばないものの、平均よりはるかに大きい乳房が露わになる。

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