PiPi's World 投稿小説

華が香るとき
官能リレー小説 - その他

の最初へ
 142
 144
の最後へ

華が香るとき 144

八潮は右手をシートについて体を支えると、大きく口を開け、ためらうことなく洋介のペ○スを咥え込んだ。続いて舌で舐め回し、より強い快感を強制的に与えてくる。
「ひいい……」
あえなく限界が訪れた。洋介は結局何の抵抗もできないまま、八潮の口腔に精を放ってしまったのである。
ドクッ……ドクッ……ドクッ……
「ああ……」
軽い立ちくらみのような感覚に、洋介は襲われる。またしても一発抜かれてしまった。折角昼寝をして休養を取ったというのに、この分ではいずれまた精力が底を尽いてしまうことだろう。
チュルルルルルルル……
駄目押しのように、八潮はペ○スの先端をすすり上げた。最後の一滴までもが、彼女の口へと吸い込まれていく。
「うう……」
動けない洋介を尻目に、八潮は彼の股間から口を離した。そしてわざわざ耳元に顔を近づけ、聞こえるようにゴクリと音を立てて飲み干したのである。
「ご馳走様です。大変美味しゅうございました、洋介様」
「そ、そう……ですか……」
それ以上何と言っていいのか分からず、洋介はしばしの間、顔を赤くして八潮と見詰め合う。だが、二人のそんな様子を快く思わない者がいた。
「あー。オホン!」
言うまでもなく、操縦席に座ったグレイシアである。彼女はわざとらしく咳払いをし、洋介と八潮の間を流れる空気に水を差した。
「あらカーチスさん。いらっしゃったんですね」
「いたに決まっているだろう! 早く洋介様のベルトをお締めしろ!」
苛立ったようなグレイシアの声だった。洋介は少しびくりとする。自分がベルトを締めるのに手間取ったせいで、少し怒らせてしまったのではないだろうか。
「はいはい。今やりますよ。やればいいんでしょう?」
それに対し、八潮は全く平気な様子だった。余韻を中断させられたせいか少しふて腐れながら、彼女は両手を目まぐるしく動かす。ものの数秒でベルトが締められた。
「できました。きつくありませんか、洋介様?」
「ず、ずいぶん早いですね……大丈夫です」
実際、ベルトはきつ過ぎず緩過ぎず、丁度いい締め具合だった。股をくぐった部分も、きちんとペ○スを避けて通っている。
「終わったのか? 終わったのならさっさと降りろ!」
「そう急かさないでください、カーチスさん。これから洋介様にデモンストレーションの説明を……」
「必要ない。私がする」
「な……ああっ!」
何かを感じたらしく、八潮が大急ぎで地面へと飛び降りていった。どうしたのだろうと訝る洋介の耳に、ウイインという機械音が響いてくる。どうやらグレイシアが、八潮がいるにもかかわらず例の足場を引っ込めてしまったようだ。
「ぐっ。お預けを食らったからと言って乱暴な真似を……」
地面で毒付いた八潮だったが、飛行機のエンジンが回り始めたのに気付いて大慌てでその場を離れていく。
「洋介様! “私の”デモンストレーション、ご堪能ください!」

SNSでこの小説を紹介

その他の他のリレー小説

こちらから小説を探す