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華が香るとき
官能リレー小説 - その他

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華が香るとき 12

それよりさっさと用を足してしまうに限る。彼はメイド達に声を掛けた。「それじゃこの縛ってるのを解いて、みんなしばらく外に出てくれ」
「「かしこまりました。洋介様!」」
メイド達は洋介に近寄ると足を縛っているロープを解いた。だがそれだけで、彼の手を自由にしたり部屋から出て行ったりする気配はまるでない。そればかりかベルトに手を掛け、洋介のズボンを脱がしにかかる。
「待った待った待った!」
洋介は失禁寸前になりながら足を広げてズボンが脱がされるのを防いだ。メイドの一人が怪訝な顔をする
「どうなさいました?洋介様」
「どうなさいましたって、何するんだよ!外すのはズボンじゃなくて手のロープだろ!」
これを聞いた女ボスが口を挟んだ。
「まだ罰の意味が分かっていないようですね。洋介さん…」
「え…それはどういう…?」
「洋介さんがこの船を下りるまで、手を使う自由は一切ないんですよ」
「馬鹿な…それで一体どうやって生活しろと…」
洋介は戦慄した。確かに世の中には両腕を失ってなお立派に生活している人がいることはいる。しかし洋介は自分にその真似ができるとは思えなかった。
「大丈夫。全て私やメイド達がお世話します。食事から下の世話まで全部…」
女ボスの言葉を聞いたメイド達がうんうんとうなずく。
「下の世話ってことは、つまり…」
「はい。ズボンや下着をお脱がせすることからお○ん○んを持つことまで全て私達がいたします」
洋介のつぶやきにメイドの一人が答えた。さらに何か言おうとする洋介に対し、その暇を与えることなく女ボスが追い討ちをかける。
「もちろん洋介さんがオシッコしている間、私達は外になど出ません。しっかり拝見させてもらいます」
「な……」
洋介は三たび絶句した。要するに彼女達が見守る中、フル○ンになって特製のおまるで用を足せということか。その様子を想像して洋介はまた真っ赤になった。メイド達は一様にギラギラした期待の眼差しを洋介に向けている。ついに洋介はある悲壮な決意を固めた。
(このまま垂れ流してくれるわ…)
女性達の要求を丸呑みしておまるに放尿するくらいなら、潔く今のままの体勢で出すことに洋介は決める。
もちろん排泄行為を見られることに変わりはないし、ズボンも下着も濡れるだろう。
事が済んだあとにメイド達の手で着替えさせられる恥ずかしさを考えればむしろマイナスの方が大きいかも知れない。だが―
(俺はお前らの思い通りにならん、という意思だけは示せる…)
幸か不幸かペニスは今現在露出している。上手にやればあまり濡れずに済むかも知れない。
(でもこの絨毯はダメになるだろうな。作った人ごめんなさい…)
心の中で絨毯職人に詫びていると女ボスが話しかけてきた。
「決心は付いたかしら?洋介さん」
「ああ…たった今ね…」
洋介が答える。その顔は境界線ギリギリで漢の顔かも知れなかった。

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