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華が香るとき
官能リレー小説 - その他

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華が香るとき 102

洋介の顔はものの見事に地面にくっついており、それが洋介だとは判断できないからだ。
彼女の悲鳴を聞いて学校側にいた教師や生徒達が慌てて洋介に近づいてくる。
「どうしたの!?一体何があったの!?」
教師の一人が彼女の狼狽振りがあまりのものだったので、ここまで飛んで来る様に来たのか、息を切らせながら尋ねる。
「せ、先生…こんな所にお尻が…男の汚いお尻があるんです…」
「何ですって!?あっ、ホントね。この人は誰なのかしら、このお屋敷には学生以外男は入れないはずなのに…」
その教師は女性なのだが、首を傾げると本当に「困ったわ」と言った感じで悩んでいる。
「ねえ先生…お屋敷のどなたかにお知らせした方がいいのじゃないでしょうか…」
………
(それにしても立派なおち○ち○よね…お屋敷の方にはお知らせしないで、後で私の処女を奪って戴こうかしら…)
………
「先生!話を聞いてるんですか!?私はこの汚らわしい男をどうするかって聞いてるんです!!」
どうやら女生徒は洋介の始末について、必死に教師に質問していたらしいが、その教師の耳には全く入っていない様だ。
「う〜ん、どうしましょうか…(今どうやって二人きりになるか考えてるんだから少し黙って欲しいわ)」
「早くお屋敷の方にお伝えして、この異物を処理して戴かないと、私が洋介様の為に育てているお花達が可哀相です!」
女生徒は血相を変えて言うので、教師も仕方なくと言った感じで頷こうとしたその時…
「貴女達待ちなさい!そんな所で何してるの!?早くそこをどきなさい!!」
屋敷の三階から500m以上はある距離を女の身でありながら1分も掛からずに、菫が洋介の所まで到達した。
「す…菫様…」
菫の後ろから30名以上のメイド達が血相を変えてこちらに向かってくる。
「貴女達邪魔よ!早くどきなさい!!」
菫の顔は非常に切羽詰ったものであり、何事か分からないが、その緊急さが分かったのか教師と女生徒達は急いで場所を渡す。
「洋介さん!しっかりして下さい洋介さん!!」
「洋介様…お願いですから、お気を確かに…」
菫とメイド達が洋介に詰め寄ると、菫は洋介を抱き起こして、洋介を必死に抱きしめる。
「う〜ん…もう出来ないよ…」
洋介は未だに夢の中なのか、菫達には意味不明な事を口走る。
「何が出来ないのですか、洋介さん」
「う〜ん……うぅぅ…す…みれ…さん?」
「はい、菫です!何があったんですか洋介さん!!」
菫の質問で漸く目を覚ましたのか、洋介が目を開けると目の前に菫の緊迫した顔があった。
「何があったんですか菫さん…」
洋介は何故菫に抱きしめられているのか分からずに菫に質問すると、菫は緊張の糸が切れてしまったのかとうとう泣き出してしまった。

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