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勘違いから始まった不思議なカンケイ!?
官能リレー小説 - その他

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勘違いから始まった不思議なカンケイ!? 4

「ね、ねえ…あなた、誰なの…?」
美咲は完全に怯えながらも、俺に向かってそう尋ねてきた。
俺は何も言わない。いや、何も言えない。

「お願い…許して…」
何をどう許すかなんて知らない。むしろ俺が知りたい。
しかし、こんな美咲の悲しむ顔を見たら…勃つモノも勃たなくなった…
…俺って、なんてチキンな野郎なんだろうか。

―俺は黙ったまま、その場を立ち去った。


―その日から、さらに悶々とした夏休みを送る羽目になってしまった。
…チキンな俺を悔いるしかない。
最後までやり遂げるか、あるいは最初からやらなきゃよかったものの、中途半端で終わるのは如何にも俺らしいといえば…

部屋で一応受験勉強しながら過ごす。
「ふぅ…」
クーラーがあまり効かないな。
これ以上室温を下げようものなら母親が何か言いかねないので出来ない。
「コンビニでも行くか」
ちょうど買いたいものもあったので、近所のコンビニに行くことにした。

「おー、頑張ってるかね受験生君」
その途中で、声をかけられた。
近所に住む女子大生の水沢ゆかりさんだ。

「あぁ、まあ一応」
「ふふふ、頑張りなさいよ」
俺より2歳年上で、昔から可愛がってもらってきた。
当時はなんとも思わなかったが、ここ数年で、物凄く美人になったような気がした。
声をかけられると少しドキッとする。

「どこ行くの?」
「ちょっとコンビニまで」
「そーか。うちにたくさんアイスあるからおいでよ」
「え、いいんすか!?」
「遠慮せずに来なさい♪」

ゆかりさんに誘われるまま、家にお邪魔する。
「すいませんね」
「何、私以外誰もいないから遠慮することないよ」
「あれ、お母さんは?」
「パート始めたんだよね、最近」

リビングはクーラーが効いていて涼しい。
テレビは夏の甲子園の中継を映している。
「おっと、野球部だったね。あまり見たくなかろう」
「いえ、いいっすよ」
「冷蔵庫にアイスたくさんあるから、好きなの持ってきて良いよ」
「ありがとうございます」

冷蔵庫から適当にアイスを…このチョコモナカがいいな。
テレビが映す甲子園では、俺の住む県の代表校が試合をやっている。
…うーん、厳しい展開だな。

「受験勉強の調子はどうだい?」
「まあそこそこです」
「うん、頑張りたまえ」
…一応、ゆかりさんの通う大学が第一志望ですからね。

「ところで」
ゆかりさんが話題を変えてくる。

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