勘違いから始まった不思議なカンケイ!? 15
「あ、ああ〜、あっ、ん、おにい、ちゃぁんっ、あんっ」
「桃子…俺、もう…」
「わ、私も、何か、変な、っ、きちゃうのぉ、ぁああん!!!」
もう、桃子が痛いとか、そういうことを考える余裕すらなくなっていた。
「うっ、あ、くっ…!」
「あ、あ、あ、ああああ―――――――!!!!!」
桃子がイクのと同時に、俺も限界に達した…
「はぁ、はぁ、はぁ」
桃子が大きく深く息つきながら、潤んだ瞳で俺を見る。
「お兄ちゃん、大好き…」
「ああ、俺もだ」
そういって、もう一度キスをする。
唇を離したときの桃子は、最高の笑顔を見せてくれた―
―週明け、学校
「岩月くん、この後大丈夫?」
「あぁ、暇だけど…なんだ?」
「お話しない?屋上で!」
「あ、ああ」
美咲にそう言われ、放課後屋上へ。
あの日以来、美咲は俺に対して積極的に話してくるようになった。
嬉しいのは確かだが、ちょっと不思議というか、複雑というか。
屋上にはもちろん誰もいない。
秋晴れの空が広がる。風がちょっと強いかな。
グランドのほうからは野球部の声が響く。俺の後輩たちも頑張ってるようだ。
「うーんっ♪」
大きく伸びをする美咲。
「今日のお話は何でしょうか」
「うん、岩月くん、第一志望の大学ってどこ?」
「ああ…M大かな」
「学部は?」
「うーん…経済かな、法学かな」
「あ、一緒だ」
「マジか」
「うん」
いつもこんな感じである。
他愛もないやり取りだけど、俺も嫌いじゃない。
何より美咲と一緒にいるしね。
…それにしても、志望大学も学部も一緒だったのか?
「一緒に頑張ろうね」
「おう」