PiPi's World 投稿小説

無人島のビッチ達
官能リレー小説 - ハーレム

の最初へ
 37
 39
の最後へ

無人島のビッチ達 39

「ぶははははは!!なんだそれ!」

思わず俺は吹き出してしまう。他の皆も別の意味で笑っていた。
ひとしきり笑ったところで俺は作業を再開した。頭を落として部位ごとに切り分けていく。バーベキューに使うのは背ロースと後ろ足の枝肉、それと心臓とレバーと腎臓にしよう。余った肉は海水に浸けて後で干し肉にして残骸は穴を掘って埋めよう。
さあ準備はできた。バーベキューを始めよう。

「桃、何やってるの?」
「美咲さん、恭也さんに教えてもらったクマザサでお茶を煮出してますぅ」

そうそう。バーベキューには水じゃ味気ないからちゃんとした飲み物も用意しないとな。

「こっちも温まってますわ」
「よし!じゃあ一枚目いくぞ!」

ジュワアアア!!

熱した青銅板に背ロースを置くと、肉の焼ける音と香ばしい匂いが辺りを包む。俺は次々に肉と松茸を焼いていく。女子達は涎を垂らしながら今か今かと待っていた。

「よし!そろそろ焼けるぞ!美咲、最初の一口いくか?」
「ヒャッハー!!肉だ肉だ!」

まるでどこぞの世紀末のモヒカンみたいなセリフを吐きながら美咲は前に躍り出る。俺が出してきた葉っぱの皿に置いてやると彼女は何も付けずに肉にかぶりついた。

「はふ!熱っ!!うま!肉うまぁあーーー!!」
「おい、おい!慌てても肉は逃げないぞ!」

口一杯に肉を頬張る美咲を見てまた笑う俺達。その後も焼けた肉や松茸を次々に乗せていく。

「さて、俺もそろそろ…」

一通り渡し終えて第二陣を焼いている間に、分けていた俺用の肉達をいただくか。
脂身ののった背ロースを竹の箸で掴むと、ライムと塩のタレに付けて口に放り込んだ。

「う……うめーーーーっ!!」

昔爺ちゃんの家に行った時に何回か猪を食べたがそれに引けを取らないぐらいうまい!下処理が上手くいったからだろう。噛む度に口の中で脂身の甘い油と赤身から出る肉汁が混ざりあい旨味になって喉を通りすぎる。

「あぁ美味しい。これでビールやチューハイがあればもっといいのに」
「あははっ!流石に無人島にお酒は落ちてませんよ、先生」
「無人島にコンビニがあればいいのに」
「それ無人島じゃないじゃん!」
「じゃあ拾ったら皆で乾杯しない?」
「こら!未成年の飲酒は駄目よ!」

そんな和気あいあいとしたバーベキューは日が暮れる頃には用意した肉や松茸は全部食べ、皆満腹で満足した。

「げぷぅ……もう食べられねぇ。ごちそうさまー」
「皆さん大分食べましたわね」
「恭也さーん、残ったお肉全部燻製してますぅ」
「わかったー、ありがとう」

これで暫く肉には困らないはずだ。骨は明日桃が出汁を取ってスープにするので取って置く。

「ふぁああ〜、お腹いっぱいになったから眠くなってきたな」
「先に寝てていいわよ。私達も後片付けが終わってから就寝するから」
「じゃあお言葉に甘えます」

俺は一足先に小屋のブルーシートのベッドに横たわる。そのまま微睡みの中へと落ちていったのだった。



「ん……ぉ……?」

少し肌寒さを感じ、俺は身体を起こした。ふと空を見上げると満天の星空と月が輝いていた。そしてどうやら俺はベッドから転げ落ちて地面に寝ていたようだ。

「どうりで寒いはずだ……」

もう一度寝るためベッドの方に身体を向ける。ベッドの上では美少女達がスヤスヤと寝息をたてていた。

「可愛い寝顔だなぁ……ん?」

と、ここで俺は美咲がいないことに気づいた。この時はもしかしたらトイレに行ったかもしれないと思っていた。
だが再び寝ようとした時、俺の嗅覚は僅かに焼けた肉の匂いを嗅いだのだった。

「おかしいな……それなりに時間が経ってるはずだから匂いはもう残って無いはず」

五人を起こさないように静かに小屋を出ると、俺は匂いの元を探した。最初は燻製かと思ったがどうやらそれは間違いで、それどころか燻製肉がいくつか無くなっていたのだ。

「まさか美咲の奴、つまみ食いでもしてるのか?」

あんだけ食べたのにまだ食べるのかと思いつつ匂いの方向へと歩いていく。月明かりのお陰で足元が照らされて助かる。
そして暫く歩いていくとだんだんと匂いが強くなっていく。それとパチパチと焚き火の音も聞こえてきた。
俺は音を立てないようにゆっくりと近寄る。茂みの影からこっそりと見るとやはり美咲が焚き火の上に置いた石で肉を焼いていたようだ。

「うへへ……もう少しかなぁ」

やれやれ、食いしん坊だなぁと思っていたらおもむろに彼女は砂の中に手を突っ込んだ。何かを探すように掻き回して、やがて目的の物に当たったのかそれを一気に引っ張り出した。

「今夜も一杯頂くかなぁ」

それは一升瓶で中には並々と液体が入っていた。しかもそれ一本だけでなく砂の中からまるでマジックのように二本三本と瓶を取り出していったのだった。

「ふふふ……今日はお肉だからどれにしようかな。甘口?それとも辛口?それかライム割りにしようかな?」
「肉なら柑橘系がよく合うぞ。うちの爺ちゃんもよく飲んでたからな」
「ん、わかった。ありがとう……………………はぇ?」
「こんな夜更けに月見酒かな美咲くん?」

SNSでこの小説を紹介

ハーレムの他のリレー小説

こちらから小説を探す