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無人島のビッチ達
官能リレー小説 - ハーレム

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無人島のビッチ達 40




「さて……何か言うことはあるかな?」

俺は近場の岩に腰掛けており、その前で美咲は土下座をしていた。ちなみに肉は焼けてたから葉っぱの皿に置いてある。

「あの……えぇっと…」
「はぁ……じゃあ質問形式でいくぞ。いつ何処でそれを見つけた?」
「……三週間前、一人で浜辺を散歩しているときに」
「何でその時に俺達に伝えなかった?」
「えーと……最初は伝えようと思ったけど、好奇心でちょっと飲んでみようと思って……」
「それで旨かったから皆に内緒で隠れて飲んでいたと?」
「はい…その通りです」
「で……何回酒盛りしたんだ?」
「……ほぼ、毎日です」

成る程なと思いつつ頭を悩ませる。一回のつまみ食いなら笑って一緒に食べたかもしれない。
問題はそれが日常化していたことだ。どうりで最近食材の減りが早いなぁと思っていた。しかもそこに飲酒というおまけ付きだ。ばれたら確実に先生の怒りの雷が落ちるだろう。

「いやでも飲んでもちょこっとだけだし、食糧もほんの少しだけ……」
「……美咲」
「……はい、すいません」

俺が笑顔で怒気を放つと美咲はシュンとなる。俺のお陰で安定しているとはいえここは無人島。どんなアクシデントがあるかわからない。例え些細な事でもあっという間に崩れる可能性だってあるのだ。

「…にしても、よくこんなのが流れ着いたな」

普通中身入りが無人島に流れ着くなんて早々ない。あっても腐ってるのが大半だ。いや、酒だから腐ってないのか。それともこの島だからなのか。
俺は瓶の一本を手に取り蓋を開け匂いを嗅ぐ。すると日本酒特有の香りが鼻腔をくすぐる。本当に腐ってないようだ。

「しかもこれ、白幻の大吟醸じゃないか!」
「恭也知ってるの?」
「昔爺ちゃんがこの店の酒をよく飲んでいたんだ。確か江戸時代から製法を変えてない昔ながらの味だって」

そういえば爺ちゃんは俺が大人になったらこれで一緒に飲もうって約束したな。
まぁ、その前に死んじゃったから果たせなかったけど。
暫く俺はその一升瓶を見ていたが、やがて考えはまとまった。

「美咲、先生には黙っておく。その代わり明日からは禁止だ。わかったな」
「……わかりました」
「よし……ところでコップはあるか?」
「…へ?なんで?」
「まだ明日にはなってないだろ。俺も一緒に付き合うから今日は羽目外そうぜ」
「……恭也!」

年齢的にはまだ早いが、ここには法律なんてないし何よりこのお酒には運命的ものを感じる。きっと爺ちゃんが天国から頑張ってる俺への贈り物じゃないかと思う。アルコールだけど……
美咲からコップ代わりの空き瓶を貰い味見程度の量を注ぐと俺はそれを口に含み喉に流し込んだ。

「んぉ…うまいな!」

飲んだ瞬間、ほのかな甘味とフルーティな香りが口一杯に広がる。それでいてすっきりとした味わいで、水のように飲めてしまう。なるほど、爺ちゃんが好むわけだ。

「よーし、美咲。今夜はとことん飲もうぜ!」
「おー、そうこなくっちゃ!」

こうして俺達二人だけの酒盛りが始まったのだった。




「んで、初体験は何歳なんだ?」
「えーとねー、13だったかなー?相手は当時付き合ってた彼氏でー」

焚き火と肉の焼ける音をBGMにほろ酔い気分の俺と美咲は色々と語り合った。

「んぉ?もうつまみが無くなったのか」

色々話している内に肉を全部食べてしまったようだ。

「そろそろ締めにしようか。何か近くに果物でもあるかな?」
「そう言うと思って実は既に用意してるのだ」

と、美咲が赤い実を手渡してきた。しかし、俺はこの実に見覚えがあるのだ。
そう、これは先生と一緒に食べたあの果物なのだ。確か食べると性欲がかなり上がった記憶がある。
俺は慌てて美咲を止めようとしたが時既に遅し。彼女はもう半分近く平らげていたのだった。
もうこうなったら仕方ない。意を決して俺もそれにかじりついた。

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