悪・即・捕 3 ちょと前の事で今回の事には関係ないですねと愛想笑いを浮かべる黒縁。 「それで随分前に締め切りにしたのですね。どの位前だったか覚えてますか?」 「二年前ぐらいですね」 何でそんな事を聞くのだろうと訝しんでいるのは、斎藤から見ればわかったがそれよりも自分の疑問を優先した。 「あと、まだ幾つか聞きたいので付き合って下さい…」 中には必要なのかと逆に問い返された物もあったが、斎藤の人柄からか黒縁に後ろめたい事がないからかスラスラっと話は進んだ。