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新・三国志
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新・三国志 8

劉備が益州に兵を出したと知った曹操は、
曹操「荊州を攻めるのは今だと思うが」

曹操が皆に意見を求めると、曹丕の隣にいた司馬懿、字は仲達が、
司馬懿「密かに呉だけでなく、五斗米道の導師にも使いを送っては」
程?「つまり呉だけではなく、漢中にも兵を挙げさせる訳か」
曹操「成程、荊州と漢中で一斉に兵を挙げれば玄徳も身動きが取れんからな」
司馬懿「では呉への使いは私めが」



皆が退出しようとすると、
曹操「文和、お主に頼みがある」
賈ク「何でございましょう?」
曹操「子建の事だ。子桓を世継ぎにしたのは良いが、子桓は未だに子建を敵視しておる」
曹操は曹丕と曹植との間で争いが起きるのを懸念しており、
曹操「子建の師となってはくれないだろうか」
賈ク「わ、分かりました」

数日後、呉へとやって来た司馬懿だったが、
孫権「曹閣下は荊州全ての領有を認めて下さるという事か」
司馬懿「はい。孫将軍が漢朝に忠義を尽くされるというのであれば」
孫権「しばしの猶予を下さらぬか」

真っ先に承諾すると思っていた司馬懿は、
司馬懿「何を躊躇なさっておられるのですか?(これは我らを疑っておるのか)」
孫権「曹閣下には何卒宜しくとお伝え下され」

司馬懿は思わぬ反応に、
司馬懿「(動向次第では全く動かぬという訳か)」

司馬懿「孫将軍、曹閣下は漢中の張魯をその支配下に置かれ、益州全土を支配されるのもそう遠い事では・・・」
漢中に使いを送ったのは事実だが、張魯がどのような反応を見せたかは司馬懿を全く知る筈も無いのだが、
そんな司馬懿の言葉に、
孫権「(こ奴の申す事がもし本当なら一先ず従うのも悪くない)」

一方、荊州では、
諸葛亮「荊州北部を出兵ですと?」
関羽「さよう、魏軍の数もそれ程多くないと聞いておる。今なら我らの軍勢でも大丈夫だろ」
諸葛亮「いや、殿の許しも無く兵を出すのは後々問題になるのでは」

すると益州から手紙が届き、
諸葛亮「な、何という事だ」
張飛「兄貴達に何かあったのか」

手紙にはホウ統とかねてから劉備を益州の領主になるのを望んでいた張松を殺害されたと書かれており、

諸葛亮「おそらく子元達を殺害したのは劉璋の配下では」
関羽「それで殿は?」
諸葛亮「はい。何とか援軍をよこすよう求めておられるのですが」

呉が隙を突いてこないとは言い切れない中で荊州の守りを疎かには出来ず、
諸葛亮「関将軍は是非とも残って頂きたいのですが」
関羽「我が荊州に残るとして、誰を遣わすのだ?」


諸葛亮「しばしお待ちを」

しばらくして3本のくじを持って来て、張飛、趙雲、関平に、
諸葛亮「印が付いたのを引かれた方が益州に向かわれるって事で宜しいですか」
趙雲「分かり申した」

皆がそれぞれくじを引いていくと、
張飛「当たった」
関平「私もです。では父上の代わりに益州に行って参ります」
関羽「うむ。この関雲長の分まで功を立てるのぞ」

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