机 9
ガラガラ〜羽山が入ってきた。
「先生〜・・・ぁれッいないのかぁ」
羽山がキョロキョロしてると、ベットで誰かが寝ているのが見えた。
「あ・・・誰かいるじゃん。」
寝ている子がなぜか羽山は気になって気になってしょうがなかった。
だから羽山はその子が誰なのか見てみるコトにした。
なぜ数学の授業を受けている羽山がここにいるのかというと、羽山は数学の授業で使うコンパスで指を刺してしまった。羽山は大丈夫、と言いはるが、どうみても大丈夫そうには見えなかった。そこでムリヤリ担任に行かされたのだ。
「さぁて、誰が寝ているのかねぇ…?」
シャッっとカーテンをあける。そして目を見開いた。
(な、な、な、なんで砂夜がぁ!?授業は一体・・・??」
そんな羽山の事は気にせず、スウスウと眠りこけている砂夜だった…。
(…寝顔…カワイイじゃん…。やっべっ目がはなせねぇ…。)
羽山は砂夜に見入っていた。
すると羽山はあるコトに気づいた。
(・・・ん??砂夜がココに居るッてコトは机のメッセージを見ていないってコトか!?)
羽山はカーテンを閉め、いすに座って考えた。
(チクショー!!せっかくのチャンスだったのに・・・どーしたらいいんだよ!!)
羽山が頭を悩ませていると
「ん〜・・・先生・・・クラクラする・・・」
という声とともにカーテンが開き、砂夜が出てきた。
・・・・・・・・・。長い沈黙が続いた。
先に口を開いたのは砂夜だった。
「な、なんで羽山君が??!」
実際心の中ではめちゃくちゃ驚いていたが、熱のせいか大きなリアクションはできなかった。
「いや、お前こそ…何してんだ?」
「あたしは熱があって…先生は?」
「なんかいねぇみたい。横になってたほうがいいんじゃねぇ??」