PiPi's World 投稿小説


恋愛リレー小説 - 青春

の最初へ
 -1
 1
の最後へ

机 1

「アァ〜つまんない…」そう思いながら砂夜机に顔を伏せた。。
苦手な数学…この高校では数学だけクラスがかわる。砂夜はなぜか 一番上のクラスになってしまッた。「ついてけなぃょ〜(泣」砂夜は心の中で叫んだ。つまんなぃので机にラクガキ♪♪
―…数学なんでクラス変わるのぉ私苦手なのに特進クラスぢゃついてけないしッ!
などとくだらない文に数学特進クラス担当の佐伯の似顔絵を書いてみた。
「プッ!けっこう似てる!」そう思った砂夜はもったいないので文と似顔絵をそのままにしておくことにした。「こんなうまいんだもん他の子もきっと見て笑うわ☆」
***
気怠い数学の授業が終わって自分の教室に戻り、ちょっとした開放感を味わっていると自分の机に落書きされている事に気付いた。
『―…数学なんでクラス変わるのぉ私苦手なのに特進クラスぢゃついてけないしッ!』
正直ムカついた。人の机に落書きするなと、しかも愚痴。
「不平不満はジャロに言えコラ」
独り言ちながら落書きを消そうと消しゴムを持ちだし、机に押し付けようとしてその似顔絵に気付いた。
「ぷっ、これ佐迫かぁ?」
そこには嫌味ったらしい授業をする事で有名な教師のしかめっ面が描かれていた。
似すぎだっつーの‥‥この猫目の辺りといい陰険そうな口元といい。
『おっ!これ数学の佐迫かぁ?』
「みたいだな。よっぽど数学の時間暇だったんだろ」
『あれ?お前が書いたんじゃねぇの?』
「俺はこんな馬鹿らしいこと書かん」
『ははっ、でも才能あんじゃん?これ書いた奴』「さぁな。‥‥おぃ、この教室さっきどこが使ってた?」
『あ?俺らだよ。特進が使ってたけど?』
「特進クラスでもこんなん書くヤツいんのか…」彼の名前は羽山 秋治、数学では最低の落ちこぼれクラスだ「それより秋治、次体育だぞ!早く着替えろょ」友達に急かされ秋治は急いで着替えると教室をあとにした。
(誰だろう、愚痴とラクガキはムカついたけどあんなに笑わしてくれるんじゃぁまた書かれてもいいかもな…)


あれから三日、砂夜はラクガキがどうなったか楽しみだった
まぁ消されてるだろうと考えてはいるが、あんな大作、きっと見たヤツは吹きだしたにちがいない!
いままで気の重かった教室移動が少し楽しみですらあったぐらいだ
いつもの席につくと急いでラクガキ部分に目をやった
「よかった〜まだ残ってる…ん?」
なんと横には違う先生の似顔絵が…
「コレうちのクラスの担任福沢じゃなぃ!ソックリ〜」
そしとその似顔絵の横にはメッセージが…
『似顔絵は上手いけど人の机にラクガキして愚痴までかくなんてちょっとムカつく!
でも笑えたから俺も描いてみたぞ!福沢!にてんだろ?』
ぷっと砂夜は吹き出した。
数学なんてノートも写さずそのラクガキに対する返事を一生懸命書いていた…

SNSでこの小説を紹介

青春の他のリレー小説

こちらから小説を探す