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恋愛リレー小説 - 青春

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机 5

砂夜に呼ばれ、我に返る夏美。「へ?」「何ぼーっとしてるの?」「あっ、ごめーん☆(ふー、あせったぁ)」
夏美の挙動不審な様子をみて、不思議がる砂夜。
『けっこうかっよくない?』夏美が無理した笑顔でいった。
『でっ、でっしょ?』砂夜は不安でたまらなかった。《夏美はなんかを隠してる》そう考えながらも言葉にはできなかった。
砂夜が不安な気持から顔を伏せていた。
「ぉぃ!?」
その声に砂夜ははっとした。
目の前に水飲み場の男の子…―秋治の姿があった。
「ぇ?ぁ…さっきはありがとう…」そう言って砂夜はブレザーを差し出した。
「ぉう…大丈夫だったみたいだな…ぁれ?」
秋治はなぜか目を合わせようとしない夏美に気付いた。
「木之本じじゃん?」
そう声をかけた。
「ぇ?知り合いなの?」聞いてないというかんしで砂夜は夏美にといかけた。
「うん…」
夏美がうなづく。
―なんで…何もいってくれなかったじゃん―
砂夜は困惑していると
秋治が口を開いた。
「こいつ中学ん時部活のマネージャーしててさぁ〜この学校だったょな〜そう言えば…」懐かしそうにはなしを進める秋治。ほんのりと夏美の頬が赤く染まっているのに気が付いた。
―なるほど…分かった!砂夜は思った。
(夏美はきっとこの男の子が好きなんだ…これは協力しなきゃでしょ!)「ごめん〜私、急用思い出した〜先教室戻るね〜」そしてバタバタと走っていった。

「ぉぃ!」
秋治が呼び止めていたが砂夜には聞こえていなかった。
秋治は後悔していた。
どうしてラクガキの事をいえなかったのかと…小さくなる砂夜をひたすら見つめていた。
「羽山?」
夏美が心配そうに顔をのぞきこんでいる。
「あ…ぁあ,何?」
慌てて返事を返す秋治、夏美は異変に気付きながらも話を続けた。
「時々また砂夜と一緒にしゃべりに来てもいいかな?」
それを聞いた秋治は、ドキリとした。
「砂夜ってあの子のことか?」
平然を装い夏美にきいた。「うん。そぉだょ!あの子の名前は秋羽 砂夜…なんか『羽山 秋治』(ハヤマシュウジ)と似てるね!」

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