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恋愛リレー小説 - 青春

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机 13

「ぁ…」
秋治の動きが止まった
そこまで考えていなかったのだ
あまり大きな声では言えないが秋治が落ちこぼれなのは数学以外にも…
つまり秋治は頭が悪い
「次しかも現文だぜ?おまえ点数足んないんだから落とされるぞ」
松山が心配そうに言った
「でもな…」
秋治が落ち着かないので松山は不振に思った
「なんかあんの?」
「秋羽が…」
秋治はしかたなく松山に砂夜の事を話した
「じゃぁ俺代わりに送ってくよ」
「はぁ?」
松山の言葉に秋治は思わず声を上げる
「ほら先生きたぞ」
そういって松山は砂夜の場所へ向かった
「いやっ…いい俺が行くよ。俺あいつのことマジなんだ…。」
そういって松山を追い掛けようと一歩足を踏み出す秋治。
ところがクイっと誰かに引っ張られ動けない。
(タクッ誰だよ!)
苛立ちながら後ろを振り向く秋治
「ほぅ。それはテストが楽しみだな」


後ろには現国の福沢が立っていた。

『今回はマジって事はかなり勉強してくれたのかな?羽山君?』

しかもなんか都合良く解釈されている。
羽山の苛立ちはつのるばかりだ。

『福沢おまえなぁ!?』




その頃松山は昇降口にいた。
10組の下駄箱に寄り掛かるぐったりとした女の子。
…砂夜である。

思っていたより具合の悪そうな砂夜をみて松山は思わず駆け寄る。

『大丈夫?砂夜ちゃんッ!?』

砂夜はボーっとした意識のなか松山を見上げる。
そして気怠く口を開いた。
『なん…ま…山…くん?』
今にも崩れて倒れてしまいそうな砂夜
松山は砂夜にハーフパンツを渡した。
『?』
ハテナ顔の砂夜

『いいからそれはいて?』
松山の言葉に砂夜スカートの下にハーフパンツをはいた

『羽山…君は?』

少し不安げな砂夜に松山は背中を向けしゃがむ。

『そんなん後で話すから、ほら乗って?』

砂夜に手を向ける松山
どうやらおんぶして砂夜を送るつもりらしい

『ぇ…』

唯でさえ赤い顔を砂夜は一段と赤く染めた。

『ほらっ?』

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