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恋愛日記
恋愛リレー小説 - 青春

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恋愛日記 9

「えっと〜…ごめんね、私も最近話すようになっただけだからあんまり知らないんだぁ〜…っあ!でも好きな食べ物なら〜〜…」
(って私が話してる途中なのになんでこの子達私の後ろ向いてるんだ〜?)

「おい!」
いきなり後ろから声がした。
「く…黒田!?…キャ!!」
いきなり後ろから声が聞こえてコケそうになった私を黒田がさりげなく服をつかんでおさえてくれた。
「ったく危なっかしいなぁ〜でさ、前の店の話なんだけど〜…」
伊織ちゃんの目がハートマークになっている。
「あ、話し中…?」
黒田は遥美と伊織に気付くと席に戻ろうとする。
「あ!うちら構いませんから!!続けてください」
遥美は伊織のチャンスを逃さまいと、黒田を引き止める。
「え…そう…でも」
人見知りすることもあるのか話にくそうだ。
「あ…と…この子もケーキ好きらしくて、今度行く店連れてったげてもい?」
私は提案してみたが、内心黒田に断ってほしかった。
(伊織ちゃんには悪いけどケーキ食べるときぐらい気配りしたくないし…)
それに…
アタシは黒田をチラリと見る。
(私も…黒田のこともっと知りたい)
(黒田は私の事、どう思ってるのかな?)
遥美と伊織と綾は黒田の答えを待った。

「……うん〜いいんじゃん?…多い方が楽しいし、…女二人じゃ気まずいから俺の後輩も呼んでいい?」
『はい!!』
私が返事する前に二人は返事をして、顔を合わせて喜んでいる。
(黒田はべつにケーキ食べれれば誰でもよかったのかな…)
私の顔から笑いが消えていった。
「どした綾?」
静かに席に戻った私を理彩が心配する。
「んー…別に」
はぁ〜とため息を吐く。
「なになに気になる!妹に何か言われた!?体育館裏呼び出す!?」
理彩の発言に二人で笑う。

(私黒田のこと好きなのかな…)
理彩に相談しようか迷ったが、まだ気持ちがはっきりしないので言わないでおいた。

そしてケーキ屋のオープンの日が来た。
「えっと、君は…」
「い、一年のさっ、笹原伊織です!」
伊織ちゃんは顔を真っ赤にして答えてる。
「あのっ笹原さん…ごめんねっ。」 
黒田は丁寧に頭を下げる。
「今度行くケーキ屋さん開店記念に予約者限定なんだ。それで予約したら俺で最後だったって…」

(えっ…私も行けないじゃないのよっ…)

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