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恋愛日記
恋愛リレー小説 - 青春

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恋愛日記 7

理彩のニヤニヤ顔が見えないくらい私は黒田に釘づけになる…
「あのさ、今度駅前にケーキ屋出来るんだ。オープンしたらまた付き合ってよ★やっぱり男一人じゃ入りにくいからさ」
私がうん!と答えると黒田は笑顔で去っていった。
「次のデートもケーキ屋ですか?」
理彩が私を冷やかして笑った。

―――昼休み
お弁当を食べていると肩を友達に叩かれた。
「綾、一年が呼んでるよ?」
「一年?」
ドアの方に目をやると遥美ちゃんが立っていた。理彩はあから様に嫌そうな顔をする。
「今度は綾?何なのあの子?」
理彩は首を傾げた。
「彰なら隣のクラスだよ?」
理彩を席に残し、私は廊下に出る。
「今日は先輩に用なんです」
遥美ちゃんはそう言うと教室を見た。
「あの黒田先輩と噂になってるの先輩ですよね?…付き合ってるんですか?」
私はびっくりして咳き込む。
「なっ!?違う!違うわよ…ちょっとお礼で…(何でこんなに噂が広まるのよ)」
私はため息を吐く。一方の遥美ちゃんはパァっと笑顔になる。
「そうなんですか☆良かった…実は先輩のこと好きな子がいるんです。一年の学年トップ☆いい奴で、みんなで応援してるんです!今度連れてきてもいいですか?」
「え?なんで?」
「綾先輩と黒田先輩って噂になってるって事は仲いいって事ですよね♪その子と黒田先輩を仲良くさせたいんですよ!!」
って、私に協力させるって話だよね…
「べつにいいけど…」
断る理由がなかったため、OKしてしまった。
「本当ですか!!絶対約束ですよ!!でわさよなら!」
遥美ちゃんは話が終わるとすぐに教室に戻って行った。
(約束しちゃったな〜…)
ってかまだ一回しか話した事ないのに、いきなりすごい事頼むよなぁ〜…


「なんだって?彰の妹〜」
理彩が嫌そうな顔で聞いてきた。私は話した内容を理彩に伝えた。
「〜…え!綾はそれでいいの!?」
「え!?なんで?なんか悪い事だった?」
「まぁ…綾がいいならいいけど」
理彩は頬杖をついた。
何がいいか悪いか私にはよくわからなかった。ただ、遥美ちゃんのことより黒田との約束が気になっていた。
(いつオープンするんだろ…帰りに回り道して見てこよう)


――帰り道
「あ」
私は本屋の前で立ち止まる。目の前に陳列されている雑誌の表紙に自然と声が出た。
(黒田じゃん!?)
表紙に写っている男の子五人くらいの中に黒田純を見つけた。
(なんか…雰囲気違うけど)
やっぱり綺麗な顔だなぁ…と私は雑誌を手に取る。

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