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恋愛日記
恋愛リレー小説 - 青春

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恋愛日記 4

「…もしかして綾、あの黒田君の事知らないの!?」
理彩がびっくりして私に言った。
「あぁ黒田クンねそうだったそうだった!!…………ってそんな奴知るかぁぁぁ〜!!」
私は頭をかかえて考えた。
「え!?知らなかったの?だって黒田だよ?あの!?」
んな事言ったって知らないし…
「何その人?そんな有名人なの?」
「有名人ってほどじゃないけどここらへんの中学じゃ知らない人いないよ?」
いったいどんな悪い事をしたんだかぁ…
そんな事を考えると黒田という男がかなりの悪に見えてきた。
一体何をしでかしたのかな…と私は黒田を見つめる。それに気付いた理彩はほくそ笑んで私にささやく。
「ありゃりゃぁ〜?綾さん一目惚れですか?」
「ばっ…馬鹿言わないでよ!誰があんな犯罪者を」
「犯…罪者?」
理彩は小首を傾げる。しばらくして私が何を言いたいのか理解して爆笑する。
「あははは!!やぁだ綾!有名ってそう言うことじゃないって(笑)やめてよ…っぷはは」
そんなに笑わないでよ!と私は顔を真っ赤にして怒った。
「あ〜!顔赤いぞぉ〜?そんなに怒らないでよぉ〜」
私は顔をおさえた。……熱い。
「もう!そんなに言うなぁぁ〜!!」
軽く理彩を叩いた。
「だってウケるんだもん!あの美形が犯罪なんてするワケないでしょ!!しかも綾すぐ顔赤くなるしぃぃ!!」
まだ笑っている理彩を見ながらチラと彼を見てみた…美形かぁ〜…よく見れば整った顔だち…一目見たら引きつけられるような笑顔……
「黒田純。スカウトで最近から雑誌のモデルをしています〜♪」
私が見ている事に気付いたのか、理彩は黒田君の説明を始めた。
「容姿端麗、頭脳明晰…何をやらせてもかっこいい黒田☆」
手を組み宙を見つめる理彩。
「あんたには彰がいるでしょ!!」
「モチ☆彰に勝る男なんていないわよ♪も少し明るければ黒田もイケてるんだけどなぁ…」
理彩はおしい…といった感じで黒田を見つめた。

―――放課後
「じゃあねぇ〜♪」
ウキウキしながら理彩は彰と腕を組んで帰っていった。
私はというと、丁度返ってきた数学の小テストの直しをしていた。
「むぅ…理彩が私の幸せ持っていっちゃったんだ…」
私はぶつぶつ言いながらテストと格闘する。
「そして!好きな人出来た事ないらしいしめちゃモテるの〜!!……お〜っとそこは綾さんと一緒デスね〜★」
「ったく〜……ってかなんでそんな事まで知ってるの!?」
「かっこいい男がいたらまず調べるでしょ!!」
まったく理彩の事よくわからないなぁ〜。でもたしかに誰が見てもかっこいいと思う。
「まぁ〜た黒田君の事見てる〜〜!!もぅ!私だけを見てよぉぉぉぉ〜!!」
「バァ〜カ!それは彰に言うセリフでしょ!!」
私は理彩にデコピンをした。
「痛!!わかってますよ〜だ!」
そんな感じで黒田君の話から彰の話になった。

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