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恋愛日記
恋愛リレー小説 - 青春

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恋愛日記 27

手に残ったチケットを私は見つめた。そしてはっと気付いた。
(教室に呼びに来られたら完璧、二人でデートに行くって黒田に勘違いされちゃうじゃない!!)
どうしようどうしよお!!とあたふたしているが、行くところは一つしかない。

「理彩さまぁ〜!!」
私は教室に飛び込んで授業が始まりかけていたにも関わらず、理彩をひっぱり嵐のように再び出ていった。
「何何何何!?」
女子トイレに着くと、ようやく私は理彩の手を離した。
「助けて理彩!!映画の黒田が勘違いで!!デートが真田くんの明日なの!!」
「落ち着いて!!意味不明だよ」
私はさっきまでの事を大まかに話した。
「え〜…黒田は綾の事好きでしょ??」
「何で言い切れるの??もし好きならあんな風に取り持つようなことしないと思うんだけど…」
「取り持ってるかどうかは知らないけどさ、黒田って誰にでも優しそうだからなぁ…。つーか普通に鈍感なだけだったりして☆」
理彩はニッ!!と白い歯を見せるが、私はとても笑えない。
「待ってるだけじゃダメなのかな…」
私は大きく息を吐いた。
「ところでさ、明日の件なんだけど…いっそ見せ付けて、奴の本当の気持ちを調べませんか??」
「どお言うこと??」
私は小首を傾げた。
「だからぁ〜ヤキモチやかせるの♪『あ、綾が真田と二人で行ってしまう。あぁ…なんて楽しそうなんだ。は!!何だこの胸のもやもやは…もしかして…もしかして俺!!綾に恋してるかもーーーー!!!!』大作戦☆」
作戦名の長さに私は思わず開けた口を閉じるのを忘れていた。
「何それぇ…うまく行くの??」
「いかなかったらそれはそれ!!別に悪いほうには転がらないでしょ??どっちにしろ綾が積極的に事を起こさなきゃ、今の状況変わらないと思うよ」
私は確かに…と一人頷いた。
「よし!!やるわ!!」
―そして次の日     私と理沙ゎ朝から今日の放課後について話し合っていた。すると急に後ろから黒田が 「綾…ちょっと話しあるんだけどいい?」  (え…どうしよう…)すると理沙が小声で「行っておいでよ。」とニヤニヤしながら言ってきたので私ゎ 「うん…」と言って黒田と一緒に教室をあとにした。
廊下に出ると放課後なだけあって人があまりいなかった。
「あ…あのさ〜…?」
「な…なに!?」
今日の事もあって、いつもみたいに笑って話せない私が悲しい……。
(うわ…素直に黒田と話してよ私ぃぃぃぃ〜!!泣)

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