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恋愛日記
恋愛リレー小説 - 青春

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恋愛日記 20

(ほほ〜ぅ…図星かぁ〜)遥美はニヤリと笑った。
「あ〜あ〜♪好きな人とのキス★幸せだったなぁ〜私より年上なのにまだ経験してないなんてぇ可哀相ぅ!」
わざとらしくニヤニヤと笑いながらバカにしてくる遥美を見てキレそうになったその時。
「なんか声聞こえたけど何かあった〜?」
彰が一階に降りて来た。
遥美は一回理彩を睨みつけてすぐ満面の笑みに変わって彰に声をかけた。
「お兄ちゃん★ただいまぁ〜♪」
(ん?さっきと声違くないか!?)
「アレ遥美!?彼氏んち行ったんじゃ…」
「今日お母さん達帰り遅いらしくて、お兄ちゃん淋しいんじゃないかと思って遥美帰ってきちゃった☆」
遥美はてへ☆っと笑い彰に飛び付いた。もちろん私に見せ付けるためだろう…ちらりとこちらを見てにやりと笑う。
(ムッカー!!何なのよあいつ)
眉間にしわを寄せ怒りのオーラを放っていると、彰は「どうしたの?」と私を見た。
「ん?あ…別にぃ〜♪さ、彰☆『二人で』部屋でゆっくりしよ」
と私は彰の左手をとった。
「先ぱぁ〜い遥美も混ぜてください♪」
と遥美は彰の右手を放さない。
「遥美ちゃん★私はあんまり彰の部屋に行けないの〜♪悪いけど……ごめんね!」
(早くその汚い手を彰から放しなさいよ!)
「私〜理彩先輩と仲良くなりたいなぁ★ねぇ〜お兄ちゃん〜いいでしょ?」
(お兄ちゃんをあんたなんかに渡さないもん!!)
彰にバレないようにお互いにガンをとばしあった。
結局、彰は私達を仲良くさせようと思ったのか二人とも彰の部屋で遊ぶ事になった。



「………最悪」
彰の家のドアをしめた後、独り言を言ってしまった…。
(こんなはずじゃなかったのに……)
あの後、彰と遥美は二人で喋って私は何もする事がないまま1時間ぐらい我慢したけど結局「帰る」と一言だけ言って外に出たのだった。
ため息をついて私が歩きだした時、丁度彰がドアから顔を出した。
「送っていい?」
私が怒ってると思ったのか、何かいいたげだった。
「………うん」
そういうと彰は私の横に来た。
「今日は…帰るの早いね?」
こちらを見てニコっと笑う。
「うん、ちょっとね」
私は目をそらす。
「まだ…時間ある?」
「………うん」
(彰は私が妹が原因で帰ろうとした事きずいてるよね?妹にヤキモチやいて…私ってやな女…)
「じゃあ……どっかで話さない?今日あんまり一緒に話せなかったから…」
うなずくと「よかった」と彰はつぶやいて一緒に歩いた。




(うわぁ‥‥なんかカップルが来たよ、気まずい…)
私は黒田を横目で見た。
「ん?何?」
「なんでもない…」

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