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恋愛日記
恋愛リレー小説 - 青春

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恋愛日記 11

私が遥美ちゃんを見ていると誰かが袖をひっぱった。見ると私より背の低い伊織ちゃんが上目遣いでひっぱっていた。
「あの…無茶いってすいません。私…どうしても黒田先輩とお話したくて…」
伊織の行動は、なんだか同性であるにもかかわらずキュンとくる。
(可愛いなぁ…)
伊織を見ていると何だか不安になる。
(…黒田と釣り合う子ってやっぱり伊織ちゃんくらい可愛くなくちゃダメかな…)
そんなことを思っている間にも真田は自分をアピールしてくる。
しばらくして黒田が来た。「あ!純君遅いよぉ」
「ごめんごめん」
「じゃあ、行こっか!」
久しぶりに見た黒田の笑顔がなんか眩しい…。伊織ちゃんもその笑顔を可愛い顔でみとれてる。

「あの〜?坂下先輩〜?何にしますか?」
真田君が私の顔を覗きこんだきた。
「う…わぁ!え?な…何?」
「何って…ケーキですよ!俺はチョコレートムースにしよ〜っと」
「じゃあ私はティラミスで〜…」
(いつのまにかケーキ屋についてる…?)
黒田を見ると、伊織ちゃんと話している。
伊織はもじもじしながらも黒田の目を見て真剣に話してる。
(なんか、変な気持ちだな〜…)
「坂下先輩!ケーキも届いた事だし、ボーっとしてないでなんか話しましょ♪」
「あ!うんそうだね♪」
「俺、今憧れの先輩と出かけられてるってすっごく感動してるんですよ〜!っあ!そうだ!メアド交換して下さい!!」
真田君に聞かれて、メアドを教えようと携帯を取り出した。
「あ!俺も教えて!メアド知ってると思ってたんだけど、知らなかったからさぁ〜♪」
(く…黒田!?)
「うん!」
私はゆるむ口元を押さえて自分の番号を出す。いつもならすぐ出来るのになかなか出来なかった。
「じゃ赤外線で送…」
私が携帯をいじくっていると黒田が私の携帯を取り上げる。
「いいよ、俺うちこむの早いんだ〜」
そう言うとぱぱぱっと指を動かしていく。
「純君俺にそれ送信してね」
黒田の横で真田は笑顔満開で言う。
ふと気付くと話題に乗り損ねたのか、携帯を出そうか出さまいか困惑している伊織ちゃんがいた。私はクスッと笑うと手を伸ばす。
「伊織ちゃんも交換しよう?」
伊織の表情はぱぁっと明るくなる。
「はい!えっと黒田先輩?私にも教えて下さい!!」
「うん!べつにいいよ♪でも仕事とかあってあんまりできないかも…」
「はい!全然平気です!」
伊織ちゃんは黒田に携帯を渡した。
「綾!真田にアドレス送ったよ〜!はい!返すね♪」
私は黒田から携帯を返してもらった。
(あれ?私の事、黒田名前で呼んでたっけ?)
「うゎあ!!純君ありがと〜☆よっしゃ!坂下先輩先輩のメアドゲット〜♪これからメールしますね〜!!」

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