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四葉のクローバー。
恋愛リレー小説 - 青春

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四葉のクローバー。 44

祐介はまぁまぁとその場を適当にやり過ごし、
ふらりと俺のところにやってきた。
祐介は、何か言葉を言う前にニカッと笑った。
「驚いただろ?」
「……当たり前だ」
こいつには、聞きたいことがたくさんある。
それを祐介が知っているのかは、知らないけど。
「言っとくけど、由香ちゃんがマネージャになった
から復帰したんじゃないからな!……安心しろって」
なぜか、そう言って肩をポンッと叩かれた。
「はぁ?」
こいつまで何か勘違いしてないか?
ニヤニヤ笑ってるし!
いてもたってもいられなく、
パッと立ち上がって、抗議をたてる。
「別に由香のことは……」

「ほい、朝のHR始める。立ってるやつは黙って
座れ、座れ」
「じゃあ、後でな」
先生のおでましによって、遮られてしまった。
むなしくなって、シュンと席に着く。
「祐介、お前サッカー部に復帰したんだってな」
出席をとった後、出席簿を閉じると唐突に祐介の方を見て、そう切り出した先生。
周りはまたざわつく。
祐介は待ってましたとばかりに(なぜか)立ち上がった。
「お、先生も練習見てくれたんっすか?」
「......いや、見てない。噂できいた」
「何だ〜」
ガクッと残念な反応する祐介。周りからはドッと笑いがおこった。
先生はハハッと豪快に笑った。
「悪い悪い。……そうだな、明日練習見に行く。……いいとこ見せろよ!」
祐介が返事すると、ほい、終わりと先生は机を叩き。

同時に一時限目のチャイムがなった。
いつも思う、朝のHRが五分っていうのは無理があるだろ。 



「今日は美保ちゃん、来てたなー」
「!!」
三時限目が終わって、あぁ、お腹すいたなぁなんて体力がでず、机にぶっつぶしていると祐介が横からのぞき込んできた。 
慌てて俺は顔をあげる。
「び、びっくりさせるなよ……」

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