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四葉のクローバー。
恋愛リレー小説 - 青春

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四葉のクローバー。 38

俺は慌てて大したことじゃないよ。と付け加えた。
「その……美保のことなんだけど」 
「………………」
由香は何も言い出さず、俺が話の内容を話すのを待っていた。 
「わからなくなったんだ。美保のあのメールの意味が」 
「あの人生計画だいなしって……やつ?」 
俺はうん、と頷いた。
瑠璃さんにわかったと自信満々に言ったときにはわかったつもりだった。 
由香は、質問には答えず、俺にこう聞き返した。
「……さっきは何て思ってたの?」
当然の質問だなって思った。 
由香はメールを見た瞬間にすべてを理解したような顔をしていた。それに比べ……… 
「今思えば、そう思ってたことが恥ずかしいんだけど」
しおらしい態度の俺に由香はきっぱり言う。
「別に、あくまでも予想なんだから、正解も何もないじゃない」 
だよな……。
ずっと、立ち止まっているのも寒いので少し歩き始めた。 
由香はそのまま話を続ける。
「しょせん予想は予想。空想だから、勝手にそれで話を作るのはよくないかもしれない。でも、私は美保さんの気持ちがわかるのね」
冷静な由香が珍しく感情を露わにし熱くなっている。 
「だから、美保さんはね……悩んでるのよ」
「………」
何もいえない俺、その言葉が耳から消えることはなかった。



「おはよー」
「フワァ……あぁ!お、おはよ」
「っはは、大きなあくびだねっ」
家を出るとまた美保と同じタイミングで出くわした。
もっと詳しく言うと美保の挨拶に気がつかず、つい大きなあくびが出てしまった。そして、それを美保に笑われた。というわけなのだか。

とにかく、昨日はよく寝れなかった。悩むことが多かったからな......。

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