四葉のクローバー。 22
「人生計画?……美保さんの?」
「うん、そう」
目の前には、目を真ん丸くさせた由香がいる。
横には、飼われた猫みたいにおとなしい瑠璃さん。
昼休みを十分残した隣の教室はにぎやかすぎるので、
一度、由香を呼びにいってから、企画室に戻ってきた。
初めてきたこのほこりっぽい室内を由香は本気で
いやがっているみたいなので、さき程の瑠璃さんと
のやりとりをなるべく簡潔に説明した。
「で、このメールなんだけどさ」
携帯を瑠璃さんから受けとり、メール画面を由香の見せた。ジャラッとストラッブが揺れる。
「あぁ、人生計画ってそういうことね」
たった数行の文字を黙読した10秒後には飛び出したこの言葉。
「もう、わかったの?」
「えぇ」
「……早いよ」
そう?と涼しいかおをした由香は瑠璃さんの方に体を向きなおした。
「瑠璃さん」
「は、はいっ」
「放課後、一緒に美保さんの家に行きましょう」ニコッと口元を緩ませた由香は瑠璃さんの手をふわりと掴んだ。
「はいっ! ご一緒させてください」
……何がご一緒させてくださいだよ。
、にしても何で由香は美保のこと あんなに熱心になっているんだろう。
ひとのことには全然興味なさそうだけどな。
「瑠璃さん」
「は、はいっ」
「放課後、一緒に美保さんの家に行きましょう」ニコッと口元を緩ませた由香は瑠璃さんの手をふわりと掴んだ。
「はいっ! ご一緒させてください」
……何がご一緒させてくださいだよ。
、にしても何で由香は美保のこと あんなに熱心になっているんだろう。
ひとのことには全然興味なさそうだけどな。
「瑠璃さん」
「は、はいっ!」
「あのね……」
由香は瑠璃さんの耳元で何かを囁いた。
何言ってんだろう?と聞耳を立てたが、聞こえない。
「はい、わかりました」
そう…。と静かに呟くと耳元を離れた由香。