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episode of valentine
恋愛リレー小説 - 悲恋

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episode of valentine 3




あたしは、狡いから。


白黒はっきりさせるのが、こわいから。


あなたに『行かないで』って言えないから。


会ってもきっとカッコつけて『頑張って』なんて言ってしまう自分がいるから。

だから…。


会えない…。



会いたいけど…。



会えない…。


こんな終わり方って…。


あんまりだよね……。


前にあなたと別れたときと
あたしは同じ歳になりました。

あの時は急にあなたと連絡がとれなくなって

最初はびっくりしたけど、
あの時のあなたも、きっとこんな気持ちだったんじゃないかって、

今ならなんとなくわかってあげられる気がするんだ。
昨日もまたメールがきた。
『CDあった?』

あるわけないじゃん…。

あなたが持ってるんだから…。

ねぇ、それは言い訳?

それともほんとにCDが欲しいの?

A曲目、聞いてみてよ。

あたしは今、女の子の方を聞いてるよ。
また

『ミーハーやなぁ』って笑われるかな。

あなたのことあたしは今でも想い続けているよ?

あたしはここにいるよ?

あんなに冷たくしたから、
きっともう連絡もないんだろうな。

『わかった』

って言ったもんね。

でも会ったらきっとたくさんたくさん弱い言葉が出てきてしまうから。

これでいいんだ。

これでいいはずなのに…。
これでいいんだって、決めたはずなのに…。

なんでこんなに苦しいんだろう?

ねぇ、あなたは今、


どこにいるの?
何を思ってる?
誰のこと考えてるのかな?


会いたい…。



だけど…。



会えない…。

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