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episode of valentine
恋愛リレー小説 - 悲恋

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episode of valentine 1

『いつかまた、私が本命のチョコを渡したくなるような男になれたら、帰っておいでよ』
これが今回のお別れの言葉でした。
小さな義理チョコを渡しながら私は言いました。 
A年間、ありがとうね。
色々あったけどなんだかんだ楽しかったです。
こうしてあたしのA年間の二重生活はすべて元通りになりました。
これで終わりかもしれないし、
また始まるかもしれないし、
先の事はわかんないけど、今はまだお互いが成長しきれてなかったというか、
タイミングが合わなかったというか、
まぁそんなかんじです。
私達はいつもこうやってお互いを嫌いにならずに別れてしまいます。
それはいいことなのか、
逆にわるいことなのか、
今のあたしにはわからないけど、
まぁ、これでよかったんじゃないかと、
妙にスッキリした気分です。
最後にいつも通り
『またな』
と言って、車が見えなくなるまで手を降って見送ってくれたあなたを
あたしは結局忘れられないんだろうなと思います。
またいつか、お互いが少し成長して、
会えたらいいなと思います。

幸せでした。ありがとう。
あれからB日が経った。

バレンタインはどうせ誰かといると思ったから、あえて翌日にした。

そう言ったら、あなたは『連絡あると思ったから昨日は家にいたのに』って言った。

ほんとかうそか。

わかんないけど。

それに…どっちでも、いいんだけど。



ほんとは、わざと@C日にしなかった。

誰かといたら、嫌だから。
電話に出ないと、嫌だから。



だからあたしは、自分で行けないようにしたんだよね。



あれからB日して、仕事、貴方から着信が入ってた。


わざと気がつかないふりをした。


夕方またかかってきたから、無視するわけにもいかず出た。


そしたら充電が切れちゃって…。


だけどあたしはかけなおさなかったんだよね。

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