PiPi's World 投稿小説

Friend's
恋愛リレー小説 - 悲恋

の最初へ
 4
 6
の最後へ

Friend's 6

なんなんだよ。
バカじゃない?

勝手にやってろよ。
「渚はね、本当のことが知りたいの。話なさいよ。」

〜〜〜〜

全部本当だ。
渚が好きだし、
夏美はおかしい。


「とりあえず話せることは話したよ。後は信じてもらうしかない。」

始業のチャイムが鳴ったからとりあえず教室に戻る。
渚と彩には昼に会う約束をした。

〜〜〜〜

そして昼休み、

フフフ

私はあきらめない。
大好きなゆうくんはだれにも渡さないんだから。


私は悠斗たちが屋上に向かうのを見逃さなかった。

…今に見てなさい…

「彩さ〜ん」

私の声に気づいた彩は悠斗と泥棒猫を置いてこっちに来た。
「あんたが夏美?」

「フフフ、そうよ。」

「いっぺん死んだら?」

「悠斗を返して。」

私は後ろ手に持っていたガムテープで口と手足を縛る。

携帯をスカートから抜き取ると、渚にメールを送る。

「ちょっと悠斗君に3階のF教室まで来てもらって。渚は屋上で待ってて〜」

送信


全て好し…

〜〜〜〜

メールだ。

彩からだ。

「悠斗君、ちょっと行ってきて貰える?」


「わかった。すぐ戻るね。」

チュッ

おでこにキスされた。

 あの女には負けない。親友だってついているもの。

〜〜〜〜

3階のF教室なんて普段あまり使わない。

扉を開ける。

ガムテープを巻かれた彩さんが倒れていた。

「彩さん!彩さん!大丈夫ですか?!」 

「私は大丈夫…よ」

こんなことまで…
もしかして…

「夏美?どこにいるんだ!」

〜〜〜〜

「彩さんは来ないわよ。」

あの女だ。
最低最悪のあの女だ。

「いまさら何しにきたのよ!」

「彩さんが悠斗を好きだったのはご存知?」

は?

そんなばかな。

有り得ない。

彩は親友で…

私を助けてくれて…

「あなたは利用されてた。私も。」
夏美は話を続ける
「いまからF教室に行きましょう。」

〜〜〜〜

私は走った。

彩?嘘だよね!


F教室の扉を開ける。

「彩…」

悠斗はガムテープを持って、彩はシャツをはだけさせ、スカートは乱れたままである。

「…彩まで、ひどい」
「ご、誤解よ!渚っ!」

真っ赤に腫れているだろう目からまた涙が溢れてくる。

彩…

信じてたのに…

フフフ

教室の入り口から覗いていた夏美は笑った。


SNSでこの小説を紹介

悲恋の他のリレー小説

こちらから小説を探す