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Friend's
恋愛リレー小説 - 悲恋

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Friend's 9

話も終わったらしく、二人がこっちに向かってきた。
彩さんは完全に無視していたが、夏美はそのまま抱きついてきた。
「ゆうく〜ん会いたかったよ〜」
僕は渚に会いたい。
「渚はどこだ?」
「そんなのどうでもいいじゃない。今頃、市立病院のベッドの上よ。」

市立病院か・・・

僕は夏美を突き飛ばし、彩さんを追い越して病院に走った。
〜〜〜〜

あはははははははは
ゆうくんまだかなゆうくんまだかなゆうくんまだかなゆうくんゆうくんゆうくんゆうくん・・・

早く来ないと私、今度は死んじゃいますよ?
でも幽霊になってずっと一緒にいるのも・・・

フフフフ・・・

あ、足音が聞こえる。ゆうくんだ。
ちょっと寝たフリでもしてようかな?

バタン

ドアが開く

「渚っ、大丈夫か?」
ゆうくんが私を抱きしめてくれる。

えへへへ

ゆうくんゆうくんゆうくんゆうくん

ゆうくんの顔、ゆうくんの髪の毛、ゆうくんの汗、ゆうくんの匂い・・・匂い?

くんくんくん・・・

な、なんで、

「・・・あ・の・・・が・する」

「渚ぁ・・・うぅぅ・・・」
何で?

「あの女の匂いがする・・・何で!?どうして?!どうしてあの女の匂いがするのよ!あの女の匂いが!!」

ゆうくんからはあの許せない女の匂いがする。
私の血の匂いを染み込ませたはずなのに。私しか触っていけないのに。

「ゆうくん、何で私が嫌なことばっかりするんですか?私はゆうくんが何しても許しますけど、浮気だけは許せませんよ?何であの女の匂いがするの?どうして?」


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