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恋愛リレー小説 - 悲恋

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Friend's 4

わかったわ。

あの泥棒猫のせいよ。

私のゆうくんはあの女に騙されてるの。操られてるの。

私が助けてあげる。
まずはあの泥棒猫を追い払うの。

「わかったわ。ちょっとこっちにきなさいよ。」

「なんだよ?」 

その瞬間を逃さない。

顔と顔とが重なり合い、唇が触れ合う。

泥棒猫め。見たか?

〜〜〜〜

突然でよくわからない。

ゆうくんはあの幼なじみをあんなに嫌ってたわよね?

ゆうくん…


目尻が熱い。
瞼を閉じると暖かいものが頬を伝っていくのがわかる。

私は走った。


もう走るしかなかった。

はやく立ち去って、逃げ去ってしまいたかった。

〜〜〜〜

僕にはよくわからない。

今、コイツに唇を奪われた。

渚の見ている前で。
渚はどんどん遠くなって、もう見えない。

僕にできることは、

彼女を追いかけることだけだった。


〜〜〜〜

なんでゆうくんは私を置いていくの?

あの泥棒猫を追いかけるの?

あなたには私だけ。
そう決めたの。

だからもうなにをしても無駄よ。

フフフ

第2段階ね。

私はあらかじめ用意しておいたメールを泥棒猫に送る。

フフフ

〜〜〜〜〜

学校についたのはいいけど、ゆうくんのことがあたまから離れない。

なんで?

おかしいよ?


と、その時携帯が震える。

「新着メール 一件」

ゆうくんからだ。


件名:泥棒猫へ

えっ?どういうこと…

本文:わた しのゆうく んは渡さ ない。あな たに何がわかるのか しら?あなたは騙さ れてるの。しらなかっ た?

添付ファイル 0256127.JPG


今すぐあの女を殴ってやりたい。

添付された画像には、今朝の日付で悠斗と夏美が添い寝している場面が映っていた。

嘘よ。

ゆうくんはこんな…
こんなことしない。
でも、もし本当に…
私、どうすれば‥
〜〜〜〜

渚はどうしているだろう…あぁ、夏美はなんなんだ。

あんな奴じゃなかったはずなのに。

とにかく渚に事情を説明しよう。

僕は渚のクラスに向かった。


扉を開けて廊下に出ると、夏美がうずくまっている。
怒りというか、疑いというか、とにかく僕は混乱していた。
「おい、どうしたんだよ。」

…クスクス…

「ゎ、笑ってるのか…」

「あはははは」

思わず僕はこぶしを握った。

「…何がおかしい」

「あはははは」

「なんなんだよ!」

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