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オナホールになった女
官能リレー小説 - 若奥さん

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オナホールになった女 26

 本来自覚することのできない、意識の深い深い奥に刻み込まれた、『自分の正体は男の性処理人形。淫らなオナホール』という暗示。
 対象者によって、少しずつやり方を変えているようだが基本は同じらしい。
 オナホールでしか味わえない深い愉悦と幸福感、目覚めてから最初にそれを与えてくれた存在への依存暗示など……繰り返される快楽と幸福感の中で、女はこれまでの自分が仮初の姿であった事を悟り、本来のオナホールとしての自我を取り戻すとか。
 こうして目の前でオナホールが愛撫され、それと同時に愛撫されている快感に気づくことで、自分がオナホールであるという心の動きを促進させるわけだ。
「そ、総くん…やめ…触らな…いで」
「え、俺はこのオナホールをいじってるだけだけど?珠ねーちゃんも結婚するんだから、こういう男の生理は知ってるよね」
「んっ、んはぁぁ…それ、ちが…私の…」
 椅子の背に両手をついて、珠ねーちゃんはピクピクと身体を震わせる。
 重たげなウエディングドレスの生地がこすれあって、ワサワサと音を立てるのがなんとも艶かしい。
「これは、この前俺が買ったオナホールだよ。最高のオナホール」
「あ、あはぁぁ…はぁン」
 珠ねーちゃんがとろけるような笑みを浮かべた。
 よく見えるように、目の前でクリクリと、クリトリスをいじってやると、『はぁぁぁぁっ』と生臭い息を吐き出しながら、珠ねーちゃんがピンと背筋をそらした。
 どうやら軽くイッたらしい。
 このまま思う存分楽しんでいたいところだが、生憎とあまり時間がない。
 ハァハァと喘ぐ珠ねーちゃんに向かって微笑む。
「俺、もうこのオナホールを手放せないよ。一生大事にして、俺だけのものにする」
「ん、んふうぅぅン」
「入れる…よ」
 本当なら、珠ねーちゃんの身体でしたかったけど…。
 俺は、珠ねーちゃんの涎をオナホールに擦り付けると、目の前で挿入してやった。
「うああっ」
「はぁおおおぅ」
 俺と珠ねーちゃんの悲鳴にも似た声が重なった。
 こ、これが珠ねーちゃんの…。
 俺は強くオナホールを握り締め、痙攣にも似た動きで、カクカクと腰を動かした。
 唇を噛み、必死で声を抑える。
 のるっ、ぞりっ、と、珠ねーちゃんのマ〇コを型どって作ったらしいオナホールの内部のイボイボ…?肉の畝…?が、俺のチ〇ポの敏感なエラの部分をなぞるように擦り上げ、頭がしびれるような快感を与えてくる。
 ローションではなく、珠ねーちゃんの唾液を申し訳程度にすり込んだだけだから摩擦が多すぎるのか……しかし、痛いぐらいの快感が全く気にならない。
「最高だよ、珠ねーちゃん…」
 思わず、声を漏らしていた。
「ううううンっ…そ、総くんのも…すごいぃっ」
 顔を真っ赤にしてうっとりと快楽を噛み締めている珠ねーちゃんの言葉に、はっとする。
 落ちそうになる腰を踏ん張り、俺はあらためて珠ねーちゃんに見せつけるように、オナホールへの抽挿を繰り返した。
 突き入れる時の、肉を切り開く感触に背筋がしびれる。
 抜く時の、肉が絡み付いてくる感触に腰がとろけそうになる。
 自分の動きに合わせて妖しく腰をくねらせる珠ねーちゃんの姿に、その表情に、その声に、心が震える。
「珠ねーちゃんっ、珠ねーちゃんっ…」
「あぁン、総くん、総くんっ!」
 深く突き入れたまま、グイグイとチ〇ポの先端を押し付けるようにしながら、俺は叫んだ。
「出るっ、出るよ、珠ねーちゃ…んンッ!」
「ああっ、そ、総くんっ…」
 俺と珠ねーちゃんの身体がほぼ同時に震え、その声がかすれる…。
 珠ねーちゃんだけでなく、俺もまた暗示をかけられたかのように、実際に珠ねーちゃんと繋がっている錯覚にとらわれながら、快美感に包まれたのだった。
 
 俺は、なんとかその幻想めいた思いを振り払って、腰を震わせながらまだ硬いチ〇ポをオナホから抜きさった。
「あ、あぁ…ン」
 それを見てなのか、艶かしい声を上げた珠ねーちゃんの目の前にオナホをもっていき、指先で入口を開いてやった。
 ドロリ、と俺の鬱屈した欲望そのもののような大量の精液がこぼれ落ちてくる。
「あン…こぼれちゃう…」
 未だ絶頂の余韻の中にいるのか、とろけた表情で珠ねーちゃんは呟き、右手を己の股間へと伸ばす。
 己とオナホとの同一化暗示の効果だろう、自分の中に注ぎ込まれた精液がこぼれ落ちてくる感触を味わっているに違いない。
 手の動きに合わせて、くちゅ、くちゅ、と、ウエディングドレスの下から響いてくる淫らな水音は、珠ねーちゃんの愛液だろう。
「そこの壁に両手をついて、尻を突き出せ」
「……はい」
 視線が、オナホから外れる……が、珠ねーちゃんは少し頼りない足取りながらそのまま俺に言われた通りに、壁に両手をついた。

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