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私の秘密
官能リレー小説 - 若奥さん

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私の秘密 81

だが他人の事より自分の心配だ。掻きむしるほどの欲情が満たされて来て初めて愚かさを思い出す。来てはいけない場所なのだ、本来は。薄暗い建物の奥へ連れて行かれるにつれ、後悔が沸き起こる。
『今、何時ですか?そろそろ…』
「1時半だよ。予定より早く始まったからそんなもんだ」
『でも…』
鏡のある6畳ほどの部屋に通された。紀子さんや未来ちゃん、ほかの女性もそろっている。全員おへその丈のベビードールを着せられている。私も赤いシースルーのものを着せられた。なぜか未来ちゃんだけがシースルーの体操服にローレグのブルマだ。
『またお仕置きされたくないから文句言うつもりはないけど、何で私だけ体操服なんだろ』
頬を膨らませて怒っている未来ちゃんを見て癒される。
「いやぁ、未来はそっちの方が似合ってるから。ベビードールとブルマ、どっちを着たら男が興奮するか自分で分かってるだろ?」
未来ちゃんを担当していた男が笑いながら言った。
『本当、私が見ても苛めたくなっちゃう、可愛いよ』
さっきまであんなに快感に泣き狂っていた紀子さんも、一息ついた様子でにこやかに笑っている。OLさんも、他の女性も。
『あの…どうして皆さん落ち着いていらっしゃるんですか?今から何をされるかも分からないのに』
私が尋ねると、全員キョトンとした表情をし、唯一呆れた顔をした痴漢が言った。
「紀子さん、ちゃんと伝えてないのか?見世物になること」
『自分が楽しむことばかり考えてた、すっかり忘れてた…』
え、どういうこと…。
『今日はね、私達が弄ばれて楽しむだけじゃないの。うちの組織の幹部が大企業のお偉いさん達をおもてなしするイベントも残ってるのよ。ストリップのステージで、今から見られながら犯されるの…見せて楽しませるから、私達も思い切り辱しめられるっていう…』
そんな話と知っていれば来なかった……はず。もしかしたら知ってる人だっているかもしれないのに。
「今年で何回目だ?もうそろそろ…」
『24回目よ』
何故かなごやかな雰囲気。
「昔はなぁ、今より過激にやってたから。未来より若い女の子にも手を出してたんだぞ」
『犯罪じゃないそんなの…まぁ未来も一昨年初めて痴漢されてからはまったんだけど』
「あの時お前幾つだった?」
『17才、高2だったよー』
痴漢そのものが犯罪ですけど…。ここにいると価値観とか常識が狂いそうだ。
「1番長いのが紀子さんだよな。24年前のイベントのときにターゲットにされたんだよな」
『そう、まだ私14歳だったんだけどね。今の主要メンバーが誰もいない時代だもん』
24年前に14歳?紀子さんが?
『え、そんなに上なんですか?』
『そうよ、38歳。ちなみに中学1年生の娘がいます』
セックスが人を若くさせるのか、それともセックスだけではない背徳的、羞恥的な行為が若くさせるのか…。
『そう言えば愛さんも…』
紀子さんから話を振られたOLさんが頷いた。
『私は高校からでしたけど、もう8年ですね』
『もう長いわよね、愛さんとあなた…』
愛さんは、肩を抱いている男性を見ると溜め息をついた。
『もう腐れ縁ですよ。あの時こいつに痴漢されて完堕ちしてなきゃ、今ごろもっと違った人生があったはずなのに…』
「そう言いながらほとんど同居に近いじゃん。確かにすいう意味じゃ腐れ縁だな。身体の相性完璧だもんな俺ら」
『うるさい!』
愛さんは恥ずかしそうにしながらもまんざらではなさそうだ。
『いつも一緒だよね、2人』
紀子さんも同調する。
『そんなことは…』
「イベントが事前に知らされる度に連絡してくるんですよ。今度は一緒じゃないの?何で?って」
『もぉ…やめてよぉ…』
私は一体何を見せられているのだろうか。まるで恋人だ。

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