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私の秘密
官能リレー小説 - 若奥さん

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私の秘密 156

客席は暗いが、ギラギラとした性欲をたぎらせる視線が刺さるのが分かる。それだけで身体の芯が熱くなっていく。
『あ、あの…待って下さい…』
聞き入れられるわけもなく立ったまま大の字に磔にされ、アイマスクで目隠しをされてしまった。全身の肌の感覚が研ぎ澄まされて行く…周りで人が動く気配も、微妙な空気の動きさえ分かる…。
『ひっ!あっ…ダメ…いやぁ…』
指で背筋をそっとなぞられた。地獄が始まる。
『ひっ…ひぃぃ…いぃっ…いやっ許してぇ…あっああっ』
焦らすような愛撫が始まり、そして…


『うぁぁあっ……いやぁあ…もう逝かせて下さい…お願いします…いやあああっ!』
焦らし責めは2時間柄以上に及んだ。
逝きたい…逝かせて欲しい…たった1回ワレメをなぞってもらえればそれだけで…
『あぁ!あっああああっ!いぃ…逝かせ……んぁ……』
身体をくねらせフェザータッチのくすぐったさから逃れ、逝きそうで逝けない快楽を求め身体を差し出した。男の指先が微かにクリに触れ、私の身体は歓喜に震える。もうひと掻き…それだけで甘く狂おしいオーガズムを味わえるのに指は離れ、追いかけるように腰を前に突き出してもそれ以上の快感は与えてもらえなかった。
クリの刺激を求め腰を突き出し、つま先立ちでバランスを崩しそうになっても、万歳の状態で吊るされた両腕が私を解放してはくれなかった。
『はぁ…はぁ…はぁ…』
声を出すことすらできなくなったころ、栗の鼻毛のような甘く青臭い香りが私の鼻腔を刺激した。まばゆいスポットを浴びたステージと対極し、暗くてはっきり見えないギャラリーの方からそれは漂ってきた。
『ん…んぐ…んんっ』
『あぁ…こんな場所で…んっ…んっんっ』
『あぁ…いい…凄く大きくなってる…』
カップルで見に来たお客なのか、組織が用意した女性と戯れているのか…掻きむしる程にオーガズムを求め悶える私を見ながら、彼らはこの上ない恥辱と快感を貪っているのだ。


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